2/27(金)、Foundryはコンポジティングツール「Nuke」ファミリーの最新バージョンとなる「Nuke 17.0」を公開した。
本バージョンではUSDを基盤とする新しい3Dシステムの導入をはじめ、Gaussian Splatsのネイティブサポート、コア画像処理エンジンの最適化などが行われている。制作規模の拡大やUSDパイプラインの普及を背景に、基盤レベルでのアップデートが図られた構成となっている。
USDベースの新3Dコンポジット環境を実装
Nuke 17.0では、USDベースの新3Dシステムが導入された。大規模かつ複雑なシーンへの対応を想定し、パフォーマンスと安定性を重視した設計となっている。
Hydraを用いたビューポート表示に対応し、プロジェクション、ライティング、レンダリング、マテリアルおよびシェーディングといった3DワークフローをNuke内で扱える環境が整備された。
また、MaterialXにも対応。DCCツール間でのルックの一貫性を維持しやすい環境を整えた。
3D Gaussian Splatsをネイティブサポート
加えて、3D Gaussian Splatsをネイティブにサポートすることも発表された。
これによりNukeの3D環境内でSplatデータを扱えるようになり、Splatベースの3D表現を他のUSDアセットと同様に扱える。また、SplatRenderノードによるレンダリングやDeepデータ生成、GeoGradeを用いた調整など、点群データをコンポジット工程に組み込む具体的なワークフローが提示されている。
USDベースの3D環境の導入にあわせ、新しいデータ形式を統合的に扱える構造となっている。
コア画像処理エンジンの最適化とBigCatの導入
Core Nuke improvementsとして、コア画像処理エンジンの最適化も行われている。Deep compositingのレンダリングは最大1.88倍高速化。GPUによるアップスケーリング処理についても改善が明示されている。
また、機械学習機能の拡張として、CopyCatの拡張機能「BigCat」が追加された。BigCatは、単一ショット向けのCopyCatに対し、数十~数百枚規模の画像にわたる編集結果の一般化を想定した大規模トレーニングに対応する。
Nuke 17.0は、USDベースの3Dワークフロー導入と既存処理の最適化を中心とし、新たな3Dデータ形式への対応と機械学習機能の拡張も含めた制作環境の強化を図るアップデートとなっている。
Foundry
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