株式会社Compositionは「メタバースをバズワードで終わらせない」を標語に新体制を本格稼働し、バーチャル空間・メタバースにおけるイベント・ライブエンターテインメントの表現向上とともに、その技術を応用したエンターテイメント技術を業界に提供する。クリエイターによって設立された映像制作会社である同社は、2023年に10周年を迎え新体制の一つとしてメタバース時代に向けて最新のバーチャル技術と、最高品質の演出制作チームとの組み合わせで実現するプロダクションブランド「バーチャルスタジオMOOV」(以下MOOV)を立ち上げる。また、併せて新たなライブエンターテイメント表現である「Narrative Live」を開発するという。
詳細はこちら

■代表取締役社長 緒方達郎氏のコメント

この度新しくCompositionの代表となりました緒方です。

Compositionはもともと、ただCGが好きで、それを仕事にしていたフリーランスの集団から始まりました。10年の間に、いろんなCGの流行や、技術の変遷、情勢の変化などがありました。そんな潮流に揉まれながらたどり着いた新しい土台が「バーチャルスタジオMOOV」です。これまで積み上げてきたものをベースに、バーチャルプロダクションへ軸足を移して世の中に「心を動かす」コンテンツを作っていきたいと考えています。

これからの時代、CGアーティストやエンジニアの力や影響力はどんどん広がっていきます。そんな時代にふさわしい、クリエイターにとっても価値のある場所を提供していくこと、そして知識や情報を業界に還元することも大事なミッションと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。

■バーチャルスタジオMOOVとは

IPと二人三脚で世界を作っていくバーチャルプロダクション
MOOVは、アーティストやコーポレート、IPと一緒に世界やストーリーを提案・制作していくバーチャルプロダクションである。演出、プランニング、アート・デザイン制作、CG制作技術、モーションキャプチャー、キャラクター制御を含むリアルタイムCG技術(バーチャルライブシステム『complive』)など、これまでCompositionが培ってきたものを最大限に組み合わせて高水準なコンテンツを提供する。

世界観やストーリーを連携することで、最大の効果を発揮
これまで映像制作の世界では「一点物」、「使い捨て」が非常に多いワークフローが一般的だった。こだわった世界観を制作しても、ミュージックビデオなどで一回使用して終わってしまうことも多くあった。MOOVではこの点に注目して、長期的な目線でアーティストやコーポレートと向き合い、一貫した世界観の提供や効率的なアセットの活用など、効果を最大化する制作体制の構築を目指す。


「Technology x Storytelling」テクノロジーで、人の心を動かす。
MOOVは「Technology x Storytelling」を一つのコンセプトとしている。技術が先行してしまいがちなバーチャル・メタバース技術であるが、それを作る側も、受け取る側も人間であることは変わらない。MOOVでは、技術もさることながら、「Storytelling=ストーリーを提供する」ことを重要視し、人の心を動かすコンテンツを提供する。

バーチャルスタジオに特化したプロダクション体制
MOOVのプロダクションチームは4つの要素から成り立つ。
・バーチャル空間における演出の可能性や構成のプランニングを行う「STORY」チーム
・舞台や美術の設計やアセットの管理を行う「ART」チーム
・技術開発や制作フローの整備を行う「TECH」チーム
・ビジュアル制作や映像制作を行う「CRAFT」チーム
バーチャルプロダクションに特化した、スムーズで効率的なプロダクション体制を構築している。

クリエイターにとってのメタバース技術
メタバース技術はプラットフォームやビジネス的な側面が注目されがちであるが、クリエイターにとってのもう一つ重要な側面がある。それは、クリエイターが世界を自由に創造・制御できる魔法使いになれるということである。この能力は、メタバース技術が進歩すればするほど影響が大きくなる。MOOVは、新たな表現を世の中に提供していくと同時に、クリエイターがより広く活躍できる場を提供していく。

■新たなライブエンターテインメント「Narrative Live」の提供

ストーリーや世界の構築はより重要な時代へ
SNSやブログ、動画サイトなどの一般化によって、アーティストやコーポレートがユーザーと同じ目線で活動するようになった。それにより、コンテンツそのものの魅力に加えてクリエイターやアーティストの持つ「想い」をはじめとした、バックグラウンドにあるコンテクストがますます重要になっている。

MOOVでは「Technology×Storytelling」のコンセプトをもとに、アーティストの想いを伝える「Narrative Live(ナラティブライブ)」を開発している。これまでの音楽ライブに、独自のストーリーやミュージカルや朗読などの要素が混ざり合った、新しいライブエンターテイメント表現である。