株式会社Psychic VR Labは、同社の提供するリアルメタバースプラットフォーム「STYLY(styly.cc )」上の制作ツール「STYLY Studio」で、新機能「Modifier(モディファイア)」をリリースした。“modifier”は、「修正・変更する人、もの」を意味する英単語。その言葉どおり、STYLY Studio上で配置したオブジェクトに、これまでUnityなどのゲームエンジンや3Dソフトを経由せずには不可能だった「修正・変更」を加えることができる。
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■簡単な操作でXR作品の制作コストを最大66%削減

VR/AR/MRクリエイティブプラットフォーム「STYLY」上の制作ツール「STYLY Studio」では、Studioに用意されているアセットや各ユーザーがアップロードした素材を使い、ブラウザ上でXR作品を制作することが可能だ。しかし、オブジェクトのスタイル変更やアニメーションの付与には、Unityなどの外部ソフトを利用する必要があった。今回のアップデートによって追加される「Modifier(モディファイア)」機能では、オブジェクトの色彩変更、移動・回転のようなシンプルなものから、接触判定・保持判定などの複雑なものまで、1クリックで付加できるようになる。これにより、専門的な知識なしでも豊かな表現が可能になった。またXR作品の制作に必要だった人的コストや時間コストが大幅に削減されることになった。

XRコンテンツ制作実証実験におけるModifier使用時と非使用時(従来ワークフローでの見積もり)の作業時間の変化

■実装初期に追加できるModifierの例

インタラクション
コントローラーで掴む、装備する、破壊するなどのアクションをアセットに追加できる
スタイルチェンジ
アセットの質感や色などのスタイルを変化させることができる
アニメーション
回転、移動、リズムなどのアニメーションをアセットに追加できる
ヒューマノイド(アバター)アニメーション
Humanoidモデル(人型アバター)のアセットに対して、様々なダンスモーションを追加できる

Modifier機能のインタラクティブ要素は、STYLYを利用するユーザーが個人でUnity用STYLYプラグインを利用し、Modifierを搭載することも可能となる予定。今後、Studio上で使用できるModifierを継続的に追加していくという。