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普段よく目にするCMのCG制作を担う風車。そのクオリティの高さは東京・大阪など全国のプロダクションからお呼びがかかるほど。作品作りに対して強いこだわりを持ち、風車を牽引する一人、長塚創氏に話を伺った。

CGWORLD(以下、CGW):会社の事業内容について教えて下さい。

長塚創氏(以下、長塚):CMや映画、展示やイベント映像、プロジェクションマッピングで使用されるCG映像の制作などを行っています。CGを使ったアニメーションはもちろん、実写撮影素材、VFXを駆使し、コンポジット及び画作りまで一貫して取り組んでいます。東京や大阪などにあるナショナルクライアントの案件も多く、そのうち半分くらいがCMの仕事だと思います。福岡にいながら全国に発信できる仕事をさせてもらっているのは有難いことだと思います。

CGW:現在されているお仕事について教えて下さい。

長塚:主にCGデザインを担当しています。CMの場合だと、絵コンテや監督のイメージ資料の中からCGで再現しなければならない部分を共有してもらい、それに近いCGをデザインします。最近だと『データカードダス アイカツ!』のCMの背景部分を担当していました。

ローカルなお仕事だと『小倉競馬場』や九州で分譲マンションや戸建て住宅を販売する『なかやしき』、洗い流さないトリートメント『リシリッチ』のCMなども担当しました。 『小倉競馬場』のプロモーション映像では他のデザイナーが制作をしたポスターのデータからアニメーションをつけて映像化しました。また、『なかやしき』のCMでは人物のまわりを囲む羽のモデルを作って実写合成までを担当しました。ジャンルは問わずアニメーションや実写合成など幅広く取り組んでいますが、弊社ではキャラクターをいちからモデリングするようなことはあまりないですね。僕自身もモデリングは苦手分野で...(笑)。

▲JRA小倉競馬場のプロモーション映像

▲なかやしきのTVCM

▲リシリッチのTVCM

CGW:作品作りの中でこだわっている点はどこですか?

長塚:監督のイメージに近いデザインや動きのものを提案するだけではなく、自分の中で「こうするともっと良くなるんじゃないかな」と思う+αのパターンも用意し、両方提案するようにしています。監督へのアピールだとか、作品の中に自我を出すために、いらないことをするというわけでなく、デザイナーとして演出の意図を汲み取り表現するという任務をしっかり果たしたいと思うからです。実際に私が関わった作品のほとんどは+αで提案させてもらったものを選んでいただいているので、その努力が報われた気がしてとてもやりがいに感じます。

CGW:CGを始めてみようと思ったきっかけを教えていただけますか?

長塚:デンゼル・ワシントン主演の映画『ジョンQ-最後の決断-』の予告の映像がすごく良くできていて15秒で泣いてしまったんですよね。これがきっかけで映画を作る会社ではなく予告編を作る会社を探していたんですけど、すでに作られている映画の予告編となると、もちろん制限も多くなるので、そこがちょっと違うかなと...それで、「だったら、映画監督になりたい」と思ったのですが今度はちょっと規模が大き過ぎて...(笑)。その時、ちょうどフジテレビの番組で「日本のCG特集」がやっていて「CGだったら自分が監督になれる」と思い福岡にあるデジタルハリウッドに通って3DCGを学びました。

長塚:卒業後は福岡のCG制作会社に入社したあと転職で風車に入社しました。その後、東京で最前線のCGを学びたいと思いWOWでお世話になることになりました。WOWの社員は意識が高く常に技術を勉強し続けていて非常に刺激になりましたね。東京での生活も良かったのですが、諸事情があり福岡に戻ることを決めて再び風車で働かせていただくことになりました。今はまだまだですが、東京での経験を福岡で活かしていきたいですね。

CGW:今後挑戦したいことはありますか?

長塚:常にいい作品作りを追求してチャレンジしています。人には言えない個人的なチャレンジがひとつだけあるのですが...。それは言いたくないんですよね(笑)。いつか結果で出したいと思っています。あとは、パーティクルの表現が好きなので、今後は数学を勉強して精密で計算されたデザインを生み出したいです。

▲長塚氏のFacebookの壁紙。暇を見つけては勉強も兼ねて自主制作をしているとのこと。


東京での武者修行から戻り最前線の現場を経験した長塚氏は常に+αの提案をすることでクオリティの追求をし、それが長塚氏のスキルアップに繋がっているのだと感じた。人にはまだ言うことのできない個人的なチャレンジの結果を楽しみにしたい。

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U/Iターン経験者に聞く!福岡のここが魅力!

  • 東京と福岡のCG制作会社で働いてみて、福岡はある意味良いゆとりがあってやりやすく感じます。東京にいた頃は(それが良かったという点もありますが)常に勉強しないとついていけないという使命感がありました。福岡に戻ってどう成長するかは自分次第に委ねられていると思います。だからといって怠けてもいられないという緊張感もあるので、ほどよい感覚で無駄なストレスもなく作品作りに没頭できます。

株式会社 風車
デジタルアーティスト 長塚 創氏
[熊本出身/東京からUターン]


INFORMATION

  • 福岡クリエイティブキャンプ 2015

    主に首都圏で活躍しているIT・デジタルコンテンツ等の開発経験者(クリエイティブ人材)の福岡市内企業へのU/Iターン転職を応援するために,福岡市が実施するプロジェクトです。

    ●詳細はこちら●
    fcc.city.fukuoka.lg.jp/

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【募集職種】
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