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クリエイティブワークにストレスなく集中できる作業環境は、何物にも代えがたいもの。ここでは、まだ設立4年目と若い会社ながら、モデリングからコンポジットまで映像制作における全工程に経験豊富なスーパーバイザーを擁するフォトン・アーツにエプソン「Endeavor Pro5900」を実戦投入してもらい、その使用感を聞いた。

INFORMATION

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CGアーティスト集団から見たエプソンEndeavor

フォトン・アーツは従業員30名のうち25名がアーティストという編成。背景およびキャラクターを制作するモデリングチーム、リグやシミュレーションを行うアニメーションチーム、エフェクトやライティング、コンポジットなどを行うショットチームに分かれており、3DCGアニメーション制作を一括して受託することもあれば、タイトルによってモデリングだけ、コンポジットだけなど限定範囲を受託することも多い。

システム運用管理を担う桑原広行氏によると「普段はその時々のCore i7の4コアモデルを使用していますが、ショットやエフェクトなどのスペックが求められる工程に関しては6コア構成かつメモリが64GB以上のものを選択しています。グラフィックスボードはNVIDIA QuadroK4200が多いです」とのことで、いずれの機種も25~30万円の予算感で購入してきたという。








  • 桑原広行氏
    システムアドミニストレーター

今回検証を行うEndeavor Pro5900は2種類で、Mayaでの作業で使用するモデルはCore i7-8700K、メモリ64GB、GeForce GTX 1080 Tiを搭載したBTO機種。NUKEでの作業に関しては、NUKE自体がOpenGLベースのため安定性の観点からNVIDIA Quadro P4000を採用したBTO機種となっている。このように、用途に応じて自由に仕様をカスタマイズできるのがBTOの魅力だ。

いずれの工程でも確かな制作速度の向上を実感

背景モデリングについて「GeForce GTX 1080Tiに変わったためか、モデルのポリゴン数が多いビッグシーンの描画速度においては特に大きな変化がありました。正直Endeavor Pro5900でなければ作業ができないシーンもあり、モデリングチームではマシンの取り合いになることもありました(笑)」と語るのは、モデリングスーパーバイザーの鈴木卓矢氏。








  • 鈴木卓矢 氏
    モデリングスーパーバイザー

PhotoshopとMayaだけで制作をしていた数年前とちがい、現在はZBrushやSubstance Painterなど同時起動するツールが増加しているため、64GBメモリ採用も効果的に働いたという。また、ショットチームのスーパーバイザー、鎌田友樹氏が担当するライティング・コンポジット業務では、主にNUKEでの描画スピードに差がみられた。








  • 鎌田友樹氏
    ショットチームスーパーバイザー

アーティストが気にするのはスペック面だが、インフラ管理を担当する桑原氏からすれば安定性やRAIDの組みやすさなども重要なポイント。前面にストレージをスロットできるため、プロジェクトごとにHDDを入れ替えて作業可能なほか、1日修理(到着翌日に修理を終えて発送)や6年保守などサポート面での優位性もある。

「MayaにArnoldが搭載されたことで、再びCPUベースのレンダリングが主流になりつつあります。現時点で旧式と呼ばれるマシンは今後さらに厳しくなってくるはずです」という鎌田氏の言葉通り、ツールやワークフローの進化に伴って最新の環境を整えることは会社にとって生命線とも言える。クリエイター特化を掲げるEndeavor Pro5900は、最先端のCG制作現場において有力な候補となるだろう。

検証1:モデリング
Mayaで2倍以上の速度を体感





最も大きな差がみられたのはカメラ移動時のプレビューで、モデリングチームの標準構成マシンであるCore i7-4790K/GeForce GTX 1080を搭載したPCと比較すると、Endeavor Pro5900では2倍以上の描画速度が得られたという。特にポリゴン数やオブジェクトノードの量が多いビッグデータを扱うハイエンド向けの作業ではさらに差異が顕著で、カメラ移動時のカクつきや描画遅延はほとんどなかったとのこと。実作業では7GBのシーンデータ、1億トライアングルポリゴンの背景というビッグシーンも取り扱われたそうだが、Mayaでのレンダリングについては2倍以上のパフォーマンスを発揮したという

検証2:コンポジット
NUKE 3D Viewerでの作業効率が圧倒的に向上





NUKE上では、MBファイルで1GBのシーンデータ、ポリゴン数2,000万トライアングルポリゴン(そのうちNUKE画像内の列車のポリゴン数は400万トライアングルポリゴン)、テクスチャは4Kベースで112枚というビッグシーンをCPUベースのV-Rayでレンダリングするという検証が行われた。「グラフィックスボードの性能差だと思いますが、従来はカクつきがみられたNUKE 3D Viewerでもキビキビ動くので、格段にストレスは減りました」(鎌田氏)との言葉通り、Endeavor Pro5900ではスムーズに描画できている。また、これまではボトルネックと感じていなかったストレージについても、HDDからSSDに変わったことでPC Rebootをはじめ様々な点でパフォーマンスが出ているため、すぐに導入を検討したいとのコメントも

ストレージ換装のひと手間をなくすフロントベイの存在

Endeavor Pro5900で特徴的なのは、ストレージに直接アクセス可能なフロントベイが採用されている点。Endeavor Pro5900はマシン自体を動かしたり中を開けたりする必要がなく、アーティスト自身がストレージを換装することが可能。3DCG制作現場で取り扱うデータサイズが巨大化している背景もあり、需要の高い機能と言える

まとめ

Endeavor Pro5900は、信頼性評価や組み合わせ評価によりシステム全体が動作保証されており、国産メーカーだけあって6年保守や1日修理などのサポートも充実している。さらに、Endeavor Pro5900をはじめとした特定のモデルから厳選した仕様を組んだ「クリエイターPC」も用意。MayaやAdobe Creative Cloudなどの動作確認済みで、 2018年7月31日17時までのお申込で無償貸出プログラムも実施されている。(11/12追記:現在は常設化)


問:エプソンダイレクト株式会社
TEL:0120-545-101
https://shop.epson.jp/pc/






TEXT_神山大輝(NINE GATES STUDIO)
PHOTO_蟹由香