[PR]

高機能で無料で使用できる3DCGツールとして、高い人気を誇るBlender。3DCGの初心者からプロまで幅広いユーザーに活用されているツールだ。それでは、Blenderを導入する上で、どのようなパソコンスペックが必要なのか。全国に幅広いクリエイターのネットワークをもち、ゲームアセットの制作も行うMUGENUPが検証した。

▲パソコン工房 CG・映像制作者向けブランド「CG・MOVIE GARAGE」販売サイト。本企画でMUGENUPが監修したスマホ3Dアプリ開発おすすめPCが紹介されている。各ラインナップともに、目的に合わせて余分な構成は省き高いコストパフォーマンスを実現している。今後さらなるラインナップが登場予定だ >>>製品紹介ページはこちら

GeForce GTX 1060以上であればハイエンドゲームアセット制作にも使える

パソコン工房スタッフ:今回の検証はBlenderに向くパソコンスペックです。

小林良平氏(以下、小林):個人的にBlenderが好きで、自分からお願いしました。XYZ軸が他のツールと90度異なるなど、操作にクセはありますが、ショートカットキーの配置などが考え抜かれていて、いちど手に馴染むと手放せないんです。以前3DCGツールの選定作業に関わった際、同じ作業を約60%の期間で完了させられたため、その案件ではBlenderが採用されたこともあります。


  • 小林良平氏


    MUGENUP デジタルクリエイティブ事業部 3D制作部アートディレクター
    専門学校卒業後、1995年、ゲーム開発会社に就職。その後、広告業界に転身し、Webディレクターを務めた後、10年前からゲーム業界に復帰する。現在は同社のデジタル・クリエイティブ事業に携わり、登録クリエイターのディレクションを行いつつ、個人でもBlenderを使用する毎日
    mugenup.com

パソコン工房スタッフ:全ての作業をBlenderでまかなうことができますか?

小林:弊社ではクライアント企業から案件を受注し、登録クリエイターと共に、主にゲーム用3DCGアセットを制作することが多く、私はディレクターをしています。セットアップに一日の長があるため、最終的な納品データはMaya形式となりますね。ただし、それに至るまでのモデリング・UV展開・テクスチャ作業は各人の自由で、Blenderを使われている方が一定数いらっしゃいます。スペック的にもGeForce GTX 1060以上のGPUを搭載したPCであれば、十分業務に使用できます。無料で使用できるため、2Dアーティストで3DCGを勉強したいという人にも、オススメしています。


▲MUGENUPオリジナルキャラクター「マイコ」の3Dモデル(上)と2Dの設定画(下)。MUGENUPの3Dチームは、アートディレクターと在宅アーティストのタッグによる高品質な3DCGアセット制作を特徴としている。ローポリ・ハイポリのゲームキャラクターから、フィギュアなどの3Dプリンター用モデルなど様座な用途の3Dモデルをデザインから3Dモデルまで一貫して制作が可能だ

パソコン工房スタッフ:今回は初心者向けを意識して、GeForce GTX 1060を搭載しつつ、価格も絞り込んでみました。

小林:GeForce RTX 2070が搭載されたアドバンスモデルは、安定感が非常に高いですね。業務で使用しているマシンよりも高スペックで、高負荷がかかるレンダーモードでもサクサクと動作しており、羨ましいほどです。スタンダードモデルも拡張性が高くて、CPUとGPUを換装すれば、アドバンスモデルと同じ構成になります。これなら学生でも長期間にわたって活用できるのではないでしょうか。ストレージも、ゲームエンジンやモデリングデータの容量が大きくなるため、業務で使用するなら1TB以上のSSDやHDDを増設すると良いと思います。

パソコン工房スタッフ:ノートPCにもGeForce GTX 1060を搭載したモデルを選択しています。

小林:スタンダードモデルとの価格差が2万円程度で、持ち運びができるのだから、実は一番オススメかもしれませんね。Blenderを使用する上で必須となるテンキーも装備されていますし、3DCGだけでなく、最新ゲームも楽々プレイできます。自分はゲーム業界をめざすなら、最新ゲームを遊んでほしいんです。その上で自分がつくっている作品とのちがいを感じてほしい。家でも学校でも、これ一台で済ませたいなら、お得な一台だと思います。

MUGENUP監修 Blender向けPCパソコン

パソコン工房 構成意図

アドバンスモデルはBlenderを業務で使いこなしている人、スタンダードモデルはBlenderの初学者、ノートPCは戸外でのプレゼンテーション用途や、家でも学校でもこれ一台で済ませたい学生が主なターゲットだ。アドバンスモデルは、最新のインテル第9世代CoreプロセッサーとNVIDIA GeForce RTX2070を搭載するが、2018年11月時点の「Blender 2.79b」では正式に対応していない。開発途中のファイルを追加し検証を行なったが、正式に対応次第モデルの発売開始を予定している。ストレージも240GBのSSDが搭載されており、ストレスなく使用可能だ。必要に応じてデータ保存用の大容量HDDやDVD-Rドライブなどを追加で注文したり、後から増設することもできる。ノートPCにモバイル用ではなく、デスクトップと同じGeForce GTX 1060が搭載されている点も注目だ。

快適さとコストパフォーマンス双方を追求したプロモデル

  • アドバンスモデル SENSE-R039-i7K-TOS-CMG [CG MOVIE GARAGE]
    ●価格:¥194,980(税抜)
    ●OS:Windows 10 Home 64ビット
    ●CPU:インテル Core i7-9700Kプロセッサー( 3.6-4.9GHz/8コア /8スレッド/TDP95W)
    ●CPUクーラー:標準クーラー
    ●メインメモリ:DDR4-2666 8GB×2(デュアルチャンネル/計16GB)
    ●SSD:240GB
    ●VGA:GeForce RTX 2070 8GB GDDR6
    ●チップセット:インテル Z390 Expressチップセット
    ●ケース:ミドルタワーATXケース IW-BM040 [フロントUSB3.0]ブラック
    ●電源:700W 80PLUS BRONZE認証ATX電源

    ※現在発売準備中

まずはここから!Blender初心者向けモデル

  • スタンダードモデル SENSE-R039-i5-RNJS-CMG [CG MOVIE GARAGE]
    ●価格:¥109,980(税抜)
    ●OS:Windows 10 Home 64ビット
    ●CPU:インテル Core i5-8400 プロセッサー( 2.8-4.0GHz/ 6コア/6スレッド/TDP65W)
    ●CPUクーラー:標準クーラー
    ●メインメモリ:DDR4-2666 8GB×1
    ●SSD:240GB
    ●VGA:GeForce GTX 1060 3GB GDDR5
    ●チップセット:インテル Z390 Express チップセット
    ●ケース:ミドルタワーATXケース IW-BM040 [フロントUSB3.0]ブラック
    ●電源:500W 80PLUS BRONZE認証ATX電源

モバイルなのにハイパフォーマンス ゲームプレイも◎

  • ノートモデル SENSE-15FX095-i7-RNSS-CMG [CG MOVIE GARAGE]
    ●価格:¥109,980(税抜)
    ●OS:Windows 10 Home 64ビット
    ●CPU:インテル Core i7-8750H プロセッサー( 2.2-4.1GHz /6コア/12スレッド/TDP45W)
    ●CPUクーラー:標準クーラー
    ●メインメモリ:DDR4-2666 4GB×2 (デュアルチャンネル/計8GB)
    ●SSD:240GB
    ●VGA:GeForce GTX 1060 6GB GDDR5
    ●チップセット:インテル HM370 Express チップセット
    ●無線LAN:IEEE802.11 ac/a/b/g/n 対応 2×2 Dual Band Wi-Fi+ Bluetooth 5.0
    ●液晶パネル:15.6型(非光沢カラー液晶)フルHD(1920×1080ドット)

POINT 01
CPU・GPUレンダリングスピード検証

今回使用したベンチマークソフトはBlender公式のBlender OpenDataで、CPUとGPUのレンダリング速度結果をグラフ化した。ただしβテスト段階のため、GeForce RTX 2070に対応しておらず、GPUの処理速度が測定不能だったことをお断りしておく。その上でCPU側では、アドバンスモデル→ノートPCモデル→スタンダードモデルと、スペックの差異が顕著に出た。GPU側でも、スタンダードモデルとノートPCモデルで、同じGeForce GTX 1060を搭載しているにもかかわらず、倍近い速度差が出た。これも搭載されているVRAMの差(3GBと6GB)によるもので、スペックの差が反映されたかたちだ。機種選択時の参考にしてほしい。」

POINT 02
次世代PBRビューポート「EEVEE」の活用にはGPU投資が〇

Blender 2.8で実装された次世代リアルタイムビューポートレンダラ「EEVEE」。PBR(物理ベース)でリアルタイムビジュアライゼーションを行うための多彩な機能が備わっており、ボリューメトリック、スクリーンスペースの反射および屈折、アンビエントオクルージョン、ブルームなどの高度なポストエフェクトがリアルタイムにこなせる。もっとも、それだけに負荷も高く、PCには高性能なGPUを搭載することが必要だ。アドバンスモデルでは大量のパーティクルが発生するシーンでも、ストレスなくズームイン・ズームアウトができ、ビューアーのカクつきも感じられなかった。

※※本サンプルは、Mike Pan氏による『Ember Forest』を利用 www.blender.org/2-8

POINT 03
コスパに優れるノートPCモデル

CPUにインテル Core i7-8750Hを搭載し、GPUは同じGeForce GTX 1060ながら、6GBのビデオメモリを搭載するなど、スタンダードモデルよりも高スペックなノートPCモデル。にもかかわらず、スタンダードモデルに比べて2万円弱の価格差で購入できるなど、高いコストパフォーマンスを誇る一台だ。Blenderを使うなら欠かせないテンキーもキーボードに標準搭載されており、使い勝手が良い。液晶ディスプレイもフルHDでリフレッシュレートが120Hzのパネルを使用しており、FPS(一人称視点シューティング)など、素早い動きが求められるゲームを問題なく動作させられる。



※ご購入前のご相談(お問い合わせ・お電話でのご注文など)について
TEL:0570-550-760(※受付時間:10:00~18:00/年中無休)





TEXT_小野憲史
PHOTO_弘田 充