>   >  企画からフィニッシングまで一貫して手がけるKhaki横原大和氏が、TSUKUMOのハイエンドBTOワークステーションの実力を検証
企画からフィニッシングまで一貫して手がけるKhaki横原大和氏が、TSUKUMOのハイエンドBTOワークステーションの実力を検証

企画からフィニッシングまで一貫して手がけるKhaki横原大和氏が、TSUKUMOのハイエンドBTOワークステーションの実力を検証

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老舗PC専門店TSUKUMOが展開するBTOパソコン「eXcomputer」にワークステーション3機種が新登場。第10世代インテルCore Xプロセッサー搭載ながらGPUをGeForceに抑えることで、コストとパフォーマンスの両立を見据えたモデルだ。今回は、3DCGワークからVFX、ディレクションまでを幅広く手がけるKhakiの取締役・横原大和氏に、その実力を検証してもらった。

TEXT_神山大輝 / Daiki Kamiyama(NINE GATES STUDIO
EDIT_小村仁美 / Hitomi Komura(CGWORLD)

緊急事態宣言下のリモートワークから見えてきたこと

CGWORLD編集部(以下、CGW):近年の作品や、お仕事内容について教えて下さい。

横原大和氏(以下、横原):Khakiは現在16名が在籍するCGプロダクションで、半数が3DCGチーム、もう半数がコンポジットとオンライン編集という構成になっています。CMやMVの制作が多いですが、最近では映画作品やVRなど、幅広い業務を行なっています。私自身はモデリングやアニメーションなどジェネラリスト的に何でもやらせていただいていますが、最近は若手の業務管理やディレクションの比率が増えてきていますね。


  • Khaki(株式会社カーキ)

    2012年にVFXアーティスト3名で起ち上げたフリーランスの制作集団を母体とし、2016年に法人化。メンバー全員がディレクターとVFXアーティストの肩書きをもち、企画からフィニッシングまで社内で一貫した制作ができることを強みとしている。CM、MV、アニメーションやプロジェクションマッピングなど幅広いジャンルを手がける
    http://khaki.tokyo/


横原氏の個人作品

CGW:4月7日(火)に発令となった緊急事態宣言を受けて、3DCGプロダクションもテレワークへの移行を行うケースが増えて来ました。御社ではどういった対応をされましたか?

横原:9割ほどがリモートワークのかたちを取りました。3DCGのリモートワークについては、例えばモデリングなどはリモートデスクトップ接続でも問題なく行えていましたが、オンライン編集やコンポジットは自宅に環境を用意しています。ちなみに、宣言の解除後は「来たい人は来ても良い」というかたちにしており、今週(※取材実施は6/4(木))は1/3ほどの社員が出社しています。

CGW:リモートワークでネックになったのはどういった部分でしたか。

横原:やはり、コミュニケーション面でしょうか。Slackベースでやり取りをしていますが、なかなか状況の確認が難しい場面もあります。データ周りも、現状はVPNで社内サーバにアクセスするかたちを取っていますが、弊社の場合は割とフットワーク軽く他の人の案件を手伝ったりすることもあるので、やり取りの方法などは少しまどろっこさもあるように感じます。このあたりは、しっかりとパイプラインが構築されていて、作業が分業化できている会社であれば移行がより楽だろうとは感じました。

CGW:御社の場合は完全な縦割りではなく、クリエイター同士の協業が活発というイメージですね。ちなみに、パイプライン構築については、現状何か進めているプロジェクトはありますか?

横原:昨年末からパイプライン構築は課題でしたので、ちょうど構築に向けて動いているタイミングでした。例えば私はメインツールがCinema 4Dなのですが、中には3ds Maxをメインツールにしている社員もおります。そのため、レンダラ周りを含めたパイプライン構築を進めています。また、試験的ではありますが、Shotgunをより簡易にしたような内製の管理ツールを開発しており、現在そのテストをしています。ただ、もともとCGワークはリモートがしやすい業種だと思っているんです。今後は海外との案件も増やしていきたいので、リモート環境そのものをしっかりと整備したいと考えています。

4年前のモンスターマシンよりも高レスポンスな作業環境を実現

CGW:従来はどういったPCをお使いでしたか?

横原:今使っているのは4年ほど前に購入したPCで、Core i7-6950X(10コア/20スレッド)、メモリ64GB、GPUはGeForce RTX 2080 Ti ✕2というスペックです。実はこれもTSUKUMOさんで組んでいただいたモデルなんです。当時はこれ以上か同等のスペックを求めるとどうしても大手のワークステーションが候補に挙がってしまったため、BTOメーカーでないと都合の良い、ちょうど良いものが手に入らなかったんですね。

横原氏の使用マシン構成

  • CPU
  • Intel Core i7-6950X プロセッサー(10コア/20スレッド/3.0GHz)
  • メモリ
  • 64GB
  • GPU
  • NVIDIA GeForce RTX 2080 Ti ✕2

CGW:非常にスペックが高いモデルですね。今回検証いただいた「WA9J-H200/XT」のファーストインプレッションはいかがでしたか。

横原:全体として見ると「メモリも問題ないしSSDも早くて快適」という印象でしたし、GPUもこれまでは最上位だけを使って来たのですが、正直RTX 2070 SUPERでも作業上のレスポンスはほぼ変わりませんでした。重いシーンでなければ、UE4などのリアルタイムCGも可能だと思います。レンダリングについては、CPUベースの検証はかなり良い結果でしたね。さすがにGPUレンダリングはハードウェアの影響が直接出てしまうので、現在使っているデスクトップPCの方が速度は出ましたが、自分のPCと比べても動きが快適で「作業中の引っかかりがない」ように感じました。

今回の検証機の構成
※WA9J-H200/XTをベースとしたカスタム構成です

  • OS
  • Windows 10 Pro 64bit
  • CPU
  • Intel Core i9-10980XE プロセッサー(18コア/HT対応/3.0GHz)
  • メモリ
  • 64GB
  • GPU
  • NVIDIA GeForce RTX 2070 SUPER / 8GB

CGW:「引っかかりがない」というのは、具体的にどういうことでしょうか。

横原:今回のCPUは世代が新しく、コア数も多いため、CPUに関連する部分のレスポンスが非常に良かったんです。例えばArnoldでいえば、レンダラのビューを表示させながら回転する場合、ある程度のスペックがないとマウス操作に追従しないんです。今の私のPCでも、1回引っかかって、マウスにスムーズについてこないという感覚がある。「そういうものかな」と思っていたのですが、今回のPCはそこがスムーズでとても驚きました。Redshiftでも同じように、レンダービューを表示する前のシーン構築がすごく早まりました。もともと数秒ではありましたが、使う頻度が高いので、かなりのストレス軽減になるような印象です。

CGW:ちなみに、御社ではレンダラをどのように使い分けていますか?

横原:弊社はGPUベースのRedshiftをメインに運用しています。Octane Renderはモーショングラフィックスなど、簡単に手早く見た目を作るときに活用しています。大きなシーンや、生物がいるようなシーンではArnoldも使います。他の会社ならGPUレンダラをメインに選ばないという理由もわかるのですが、弊社は昔はもっと小規模で、置けるPCの台数も限られていたので、ある程度のスペックのPCを用意しておけば良いGPUレンダラが一番適合していたんです。現在はキャラクターやリアルな質感を求められる状況