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ゲームエンジンとして知られるUnityは、今ではゲーム制作だけでなくxRコンテンツの制作やリアルタイムなビジュアライゼーションツールとしても活用されている。そんななか、PC関連機器などを取り扱う総合商社の株式会社アスクは、ハードウェアとソフトウェアを融合させ、自動車製造業界や建設業界に向けたソリューションを提供している。そのアスクが、顧客の課題発見から技術的な解決を行なうUnityソリューションエンジニアを募集しているという。その仕事内容や求める人物像、キャリアパスについてうかがった。
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Unity+ハード+ソフトをビジネスソリューションとして提供
CGWORLD(以下、CGW):アスクさんといえば、一般的にはPCパーツや周辺機器の流通で知られているため、2021年4月に発表された「Unityとの販売代理店契約締結のお知らせ」には驚かされました。まずはこの背景について教えて下さい。
鈴木信雄氏(以下、鈴木氏):確かに弊社の主な事業はコンシューマー向け店舗への流通なのですが、法人向けにもセールスを行なっています。なかでも特に好調なのがGPUです。主な用途はCGですが、最近はxR分野での需要が伸びてきているようです。
高木氏(以下、高木氏):そうした中、我々はソフトウェアとハードウェアを融合させたソリューション・ディストリビューター(販売代理店)になりつつあります。そこでUnityをゲームエンジンとしてではなく、製造業や建設業のお客様に向けてリアルな3DCGをつくるソリューションとして提供していくというのは自然なながれでした。
CGW:Unityをハードウェアと一緒に、総合的なソリューションとして提供していくんですね。
鈴木:はい。営業部ではマーケットの開発からコンサルティングまで行なっていて、現在はxRを中心としたソリューションとして提供しています。Unityはゲームエンジンとして開発されましたが、営業時にプレゼンテーションを効果的に行なうのにも適していて、特に製造業や建設業では使い勝手が良いんです。たとえば自動車のCMも3DCGでつくられていることが多いので、Unityを使えばその自動車の3DCGモデルをアニメーションさせることもできます。そうしたツールをプラグインとしてパッケージ化し販売しています。
CGW:具体的には、どのようなソリューションになるのでしょうか?
鈴木:「Unity Interact」はコードを書くことなく、高度なシミュレーションを行うことができるUnityのプラグインです。自動車製造の現場などで機器の使い方のトレーニング用VR・ARコンテンツを制作するのに活用いただいています。また、「CAVRNUS」というツールでは、インタラクティブなxR仮想空間を生成し、従来のビデオ会議にはない豊かなコミュニケーションの場を提供します。さらに最近では、建設業界からの引き合いも多い「VisualLive」があります。これはCAD/BIMデータを建設作業現場で活用するARソリューションです。機器設置業務の際に、まだ設置されていない機材をARで表示したり、現場のようすや進捗についてセンターとコミュニケーションをするためのソリューションです。
CGW:今回、募集されるのはソリューションエンジニア2名とのことですが、Unityのスペシャリストをご希望なのでしょうか?
鈴木:スペシャリストに越したことはありませんが、必ずしもそうでなくても構わないと考えています。Unityのコンセプトをきちんと理解していて、我々のお客様が何を求めているかをヒアリングし、使う際のことを頭の中で構築できることが重要だと思います。たとえば先ほどのソフトの例で言うと、製造業のトレーニングで使いたいというお客様の希望を引き出し、それに見合ったソフトをつくり上げることができる方。また、すでに我々のソフトをお求めになったお客様が、追加機能をご希望のときに、我々のチームに加わってお客様をサポートできる方。Unityを使ったコンテンツ制作の経験が2年程度あって、軽めのゲームをつくったことがある方であればありがたいですね。またはUnreal Engineなど、リアルタイム系オーサリングツールの経験のほか、Maya、3ds Maxなど3DCGソフトの経験があれば大歓迎です。
CGW:入社後に、どんな働き方を期待していますか?
鈴木:セルフスターターであってほしいですね。顧客のニーズや注目されている技術をいち早くキャッチアップし、広くプロモ―ションできる人材を求めています。OJTで指導していきますので、弊社と希望が合致した方向でプロフェッショナルになりたいという方であれば、専門学校卒でも検討します。
高木:お客様が求めるものを自分から考えられる方であってほしいと思います。弊社は動きが早い会社なので、指示をまって動くようなタイプでは厳しいかもしれません。
CGW:情報や技術のスキルアップをしたい場合には、会社からサポートは受けられるのでしょうか?
高木:はい。お客様も、知識のない人間から営業を受けても気持ちが動かないと思います。なので必要があれば、セミナーでも書籍やハードの購入でも、会社としてはサポートを惜しみません。
鈴木:セミナーどころか、コロナ禍の前はSIGGRAPHにも会社の費用で行かせていただきました。
高木:SIGGRAPHに実際に行って生の情報を得てくることはお客様とコミュニケーションを取る上で非常に有益です。コロナ禍が収束した暁には、SIGGRAPHでもヨーロッパでの展示会でも業務として渡航参加していただきたいですね。
■「リアリティ」の仕事から「リアル」にモノをつくる仕事へ
CGW:本誌の読者にはゲームやエンターテインメント業界に携わっている方が多いと思います。その方たちに、御社で働くイメージをどのように伝えればよいと思いますか?
高木:エンターテインメント業界の方は、おそらくこれまで「リアリティ」のあるアセットや表現を多くつくってこられてきたと思います。それに対して、我々のする仕事は「リアル」に繋がる仕事だと考えています。つまり、製造業や建設業のお客様に我々がソリューションを提供することによって、実際の自動車や建物、橋や高速道路といったものを生み出すことになります。これはゲームやアニメーションにはない手応えを感じる仕事になるのではないでしょうか。もちろん、その際にはより緻密な能力も必要ですし、プレゼンテーションの能力も必要です。
鈴木:私もこの仕事に携わる前はCADの仕事をしていました。自動車メーカーがお客様で、そのリクエストに応えつつ実際の開発にも携わっていましたから。そこに結びつくとあれば充実感のある仕事になるのではないかと思います。
高木:自動車でも建築でも、お客様自身が最先端のプロフェッショナル集団ですから、そうした方と接することで、磨き上げられるスキルがきっとあるはずです。もちろん、本人のキャリアと適性に合った割り振りは行ないますし、仕事の中で成長していくことを我々も期待しています。
CGW:待遇についてこの場でお話いただけることはありますか?
高木:現在、募集しているソリューションエンジニアは営業と連携し、FAE(Field Application Engineer)としてソリューションをプリセールス・ポストセールスしお客様の課題解決にあたる一種の営業マンです。採用時の給与に関しては実績と可能性を考慮したものになりますが、つくり上げたソフトが生産性を高めるものや売上に貢献するものであれば、当然待遇は上がります。これは営業職ならではと言えるかもしれません。また、エキスパートクラスになると年棒制になるので事業のKPI/KGIをもとに判断をしていきます。
CGW:今回、募集する人材はまずビギナー職からのスタートでしょうか?
高木:いいえ、経験次第です。鈴木の下についてもらいますが、彼と部長、事業部長と面談していただき、職務経歴やポートフォリオをもとに判断してオファーさせていただきます。とはいえ、いきなりコミットメントラインを書くのは難しいと思いますので、その場合、話しあいの上でKPI・KGIをつくるという形になると思います。
CGW:エンターテインメントの仕事はほとんどの場合、自分の成果物がどこまで売上に貢献したかを図ることは難しく、それゆえに評価も曖昧になりがちですが、御社の場合はお客様と会社への貢献が自身の待遇にもわかりやすく反映されるんですね。
高木:はい。我々としても中長期のビジネスとして考えていますので、それに見合った待遇で人材を確保できればと思っております。
CGW:最後に今後の目標と、応募される方へのメッセージをお願いします。
鈴木:私のお客様に自動車の高級ホイールメーカーがいらっしゃいます。そのお客様が「やっぱり使い方を知っているところから買いたい」とおっしゃるんです。また、Unity Interactを展示会に出した際に、方々でうかがったのは、会社の旗振り役がUnityを購入したはいいけれど、指針だけ立ててサポートがないからもて余していると。そういったことがないよう、お客様には我々の足腰の強いところを見せて、きちんと課題を把握してソリューションを提供できるような仕事をしていきたいですね。それができる方に応募していただきたいと考えております。
高木:弊社に参加していただきたいのは、挑戦心を失わない方です。ソフトにしてもハードにしても、「売ったら終わり」であれば、我々でなくともビジネスは成立します。そうではなく、お客様が我々とお取引をしたことで課題が解決するなど、助けを求めている方のために働くといったビジネスを展開していきたいと考えています。そんなお客様のために一緒に働ける方に来ていただきたいと思います。
求人情報
■募集職種
ソリューションエンジニア
■仕事内容
Unity IntractとUnity VisualLive を使ったXRソリューションの提案、コンサル等々のプリセールス
■必須
Unityを使用し開発対応できる技能を有すること。XR(VR/AR)を含む対応が出来る方を優遇
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お問い合わせ
株式会社アスク
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