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さらに教育現場/学生が使いやすくなったスイートが登場

Autodesk Education Suite for Entertainment Creation 2011が、装いも新たに登場した。本スイートはAutodesk Maya、Autodesk 3ds Max、Autodesk Softimageの同社のすべてのCGソフトウェア、Autodesk MotionBuilderとAutodesk Mudboxが使用できるものであり、さらに従来の1年の利用期間から大幅に伸びた「在学期間ライセンス」を採用しており、教育の現場で最適な製品である。本項では、教育現場の代表として日本電子専門学校の方々と、株式会社白組の早崎達也氏、株式会社オムニバス・ジャパンの丸野未奈氏にお話を伺った。

学生時代からプロの現場と同じツールが使える強み

 プロのCG・映像制作現場で、スタンダードツールであるオートデスク製品。それらを高いレベルで扱えることは現場で働いているプロには当然求められ、さらに即戦力が求められがちなこの業界においては、現場へと人材を送り込む教育機関でもより発展的な教育が必要とされる。その上で昨年から発売されているAutodesk Education Suiteは、教育機関が人材を育成する有益なパッケージである。本項では第一線で活躍している、株式会社白組の早崎達也氏と株式会社オムニバス・ジャパンの丸野未奈氏、教育の現場からは日本電子専門学校で講師を務める浦 正樹氏、さらに今まさに同校で学んでいる鈴木愛氏と李 振元(イ ジンウォン)氏にオートデスク製品に関する状況と「Autodesk Education Suite for Entertainment Creation 2011」の魅力について語ってもらった。

--現場で働かれているお二方は、どのようにオートデスク製品と関わっていらっしゃるのでしょうか?

早崎氏--私は2003年度に日本電子専門学校を卒業しました。当時こちらの白組でインターンをしており、その後入社して現在に至ります。使っているツールとしてはMayaが中心になります。私は入社当初はゲームの仕事を多く手掛けまして、その後は『ALWAYS 三丁目の夕日』や『ALWAYS 続・三丁目の夕日』といった映画作品にも参加しました。その間にもCM制作にも数本関わり、現在は『SPACE BATTLESHIP ヤマト』のプロジェクトに参加しています。
会社での仕事の割り振りは、各人が特定のカット、例えばここからここまでの40カットといったように担当を決め、そこを1人でこなしていくという形ですね。MotionBuilderを使うこともありますが、担当のオペレータが作業を行なってくれることもあり、知識として「なにができるか」を知っている必要はありますが、私の実作業自体はMayaが中心になっています。
丸野氏--私も同じくMayaを主体にして作業を行なっています。入社当時TVCMの制作が主な仕事でしたが、現在ではテレビドラマや映画の制作にも携わっています。私が日本電子専門学校に在籍しているときには、学生版のMayaを購入し、友人と一緒に情報交換しながら知識を増やして行きました。Mayaについてはその頃の資産が有効に活用できています。しかし、今後予定している実写合成の仕事の中でMotionBuilderを使う必要が出てきました。残念ながら私が学生の頃にはこのようなEducation Suite(以下、スイート)がなかったため、経験と知識が少ないと感じています。そういう意味で、今スイートを手にできる学生がとてもうらやましいと感じますね。ただ、同じオートデスク製品を使ってきたという経験は、MotionBuilderを触りはじめてすぐ仕事に使える、という下地になっていると思います。

MotionBuilderの使用頻度は高まっている。現場ではプロジェクトでの作業を進行しながら、オペレート技術の習得が求められる。

オールインワンの魅力

--プロフェッショナルな現場では、このようにオートデスク製品が利用されているとのことですが、人材を送り出す学校としてはどのような取り組みをなされているのでしょうか?

浦氏--私も日本電子専門学校の卒業生で、現在は講師として教える立場になっています。今回のスイートは2バージョン目ということになりますが、すでに導入に向けて準備を進めています。私が担当している高度コンピュータグラフィックス科はコンピュータグラフィックス研究科と差別化を行い、MayaのオペレーティングだけでなくMELやC言語を使ったプログラミングを行なっていますが、Mayaの環境を整えると同時に並行してMotionBuilderなど他のソフトを使用できる環境を整えています。
学生が卒業に向けて就職活動する際に、まずMayaを使っているところをターゲットにすることができます。さらにスイートに含まれている各種ツールを使いこなしていけば、3ds MaxやSotfimageを使っているところといったように、様々な道が開けると考えています。特に企業が求める人材として「何が使えるか、何ができるか」というのは重要で、それに学生側が対応できるようにするためには、ソフトウェアを使った経験が重要です。すべてが入ったAutodesk Education Suite for Entertainment Creation 2011は、これから就職を考える学生にとって、非常に大きな力になるでしょう。

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作品制作からツール開発まで幅広く学ぶ

--では実際今学生をされている方々は、どのような勉強をされているのでしょうか?

李氏--今私は4年制学科の4年生で、Mayaを使ったモデリングや質感をを出すためのmental rayのシェーダ制作など、様々な研究を行なっています。特に、Mayaを使っていて足りないと感じる部分や、実際に自分の作品作りに必要なシェーダを開発している段階です。
鈴木氏--私も新しいツールの開発に力を入れて勉強しています。作品としてはショートムービーを作ることが多いです。そのためMayaだけでなく、MotionBuilderが使えるようになったことで、効率的なアニメーションの制作にチャレンジできるようになったことがとても嬉しいです。
早崎氏--私が学生の頃にはMotionBuilderのカリキュラムはありませんでしたからね。それは非常にうらやましく感じます。やはり長い年数をかけてじっくりと必要な知識を勉強できる環境というのは重要だと思います。
浦氏--やはり年数をかけるというのは重要だと思いますね。高度コンピュータグラフィックス科では1年目にMayaのオペレーションやデッサンなどのデザイン系の授業だけではなく、C言語やOpenGLを使ったプログラミングの授業を多く取り入れています。2年生では後期からデザイナーとプログラマに分けて授業内容が特化していきます。さらに3年生は産学連携で混在のチームを作り、実際に依頼された仕事をこなしていくといった授業を行います。そして最終学年になる4年生ではゼミになり、テーマに沿った研究を進めていくことになります。4年制ということで、やっぱり段階を踏んだ教育ができると感じています。

日本電子ではMayaでの授業が中心だが、Education Suiteを導入することによって、他のCGソフトを学ぶ環境を実現。

MotionBuilderの使用頻度は高まっている。現場ではプロジェクトでの作業を進行しながら、オペレート技術の習得が求められる。

学生時代に様々なツールを試し、あらゆる可能性を模索する

--最後に、これから現場に出て行く学生さん達へのアドバイスをお願いいたします。

浦氏--最近の学生を見ていて、やってきたことを出し惜しみすることが多いと思います。例えばAutodesk Education Suite for Entertainment Creation 2011を使えば、MayaだけでなくMotionBuilderや3ds Maxを使った課題に挑戦できるわけです。それらをすべて中途半端に終わらせず、きちんとした形にしてポートフォリオに載せなさい、ということを言っています。もちろん趣味で描いた絵もリファインして載せて良いですし、プログラミングの授業で作ったオリジナルツールも載せるべきでしょう。逆にプログラマーを目指していても「デザインした作品も載せなさい」とアドバイスしています。
丸野氏--実際に会社に入ると、最初仕事の流れを把握するのに手間取ります。現場では撮影や編集といった学校で学んでいなかったものが出てきますし、ツールもこれまで使ってことのないものを使う必要が生じることも。そのため、スイートを使って他のソフトのリテラシーを養うことも有効かもしれませんね。学べるものは基礎を学んでおいて、どんどん現場で力を付けていってください。
早崎氏--私が学生のころは、まだこのようなスイートがなかったので、とにかく学校に長くいて、その間をいかに有効活用するかを考えていました。しかし、学生版のスイートがあれば、学校だけじゃなくて家にいても勉強できますし、さらに様々なソフトを使ったりカスタマイズすることもできます。このメリットは非常に大きいと思います。自分の可能性を伸ばすためにも、ぜひプロと同じ環境を手に入れて「触る機会」を作って欲しいですね。

ツールおよび制作手法の多様化が進む中、様々なツールに触れられること、そうした環境を低価格で整えられることは、教育機関にとって、さらにそこで学ぶ学生にとって大きなメリット。加えて、今バージョンより在学期間ライセンスを採用し、使用期間が延びていることも好ましい。本スイートは、さらに発展した教育カリキュラムと自発的な学習をもたらすものだろう。

Autodesk Education Suite for Entertainment Creation 2011パッケージ

教育機関向け製品価格
 10シート 1,356,075円
 25シート 2,712,150円
 125シート 6,780,375円
 500シート 10,848,600円
 追加1シート 108,675円

教育機関向けサプスクリプション価格
 ~24シート 20,370円
 25~124シート 16,275円
 125~499シート 8,140円
 500シート 3,255円

学生版製品価格
 81,375円(使用期間:在学期間限定)

※金額表記は全て税込み

問い合わせ:
 オートデスクインフォメーションセンター
 TEL:0570-064-787
 http://www.autodesk.co.jp/edu