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今年6月に実施した「CGWORLD リニューアル記念 特大プレゼント!」。その目玉商品のひとつが、NVIDIA Quadro 600 を搭載したマウスコンピューターの 3DCG クリエイター向けモデルであった。今回は、そのプレゼントに当選された小島宏之氏のご厚意によりインタビューが実現。ご自宅へお邪魔してリアルな声を聞く機会が得られた。現役の 3DCG デザイナーとして活躍中の小島氏が、なぜこの製品に魅力を感じたのか? そして気になる使い勝手は? 早速レポートしていきたい。

「プロレベルの 3DCG 制作環境」を自宅にも

CGWORLD(以下、C):まずはプレゼント当選、おめでとうございます! 小島さんは業務でも 3DCG 関連のお仕事をされているということで......。

小島宏之氏(以下、小):ありがとうございます(笑)。はい、会社ではリアルタイム系 CG や AR(※1)、工業製品などの静止画像用高解像度 CG といった制作において、モデリングや質感設定などを担当しています。その業務に活かす意味で、家での自主勉強用マシンが欲しいなぁと、PC の新調を考えていたところだったんです。そんな時に、偶然 CGWORLD のプレゼント企画が目に止まり応募したのですが、まさか当たるとは(笑)!

C:喜んで頂けて何よりです! 自宅学習用とのことですが、どのような用途を考えられていたのでしょうか。

:主には 3ds Max を使った自主的な CG コンテンツ制作、MAXScript の習得などにも使えれば、と思っていました。会社の業務では、どうしても目の前の案件に対応するだけで手一杯で、新しい機能や技術を自由に学ぶ時間が取りづらいもので。それからリアルタイム系の業務も多いので、今注目の「Unity」(※2)などのテストもできればな、と。

C:なるほど。小島さんのようなモチベーションの高い方に当選して頂き、僕らも嬉しいです。

:いやいや(笑)、もちろんプライベートでも使えれば、とは思ってましたよ。子どもたちの写真やムービーをまとめたり、それを iPad 用に変換したりとか。プライベートでは動画絡みの重い処理を早く済ませたいという思いもあって個人半分、仕事半分という感じですね。



業務レベルのハードな作業にも十分! 実は、職場の PC も......?

C:業務向けの CG 制作環境に、プライベートのムービー編集......。相応に高いパフォーマンスが求められてくるところです。実際の使い勝手はいかがでしたか?

:いや、これ相当速いですよ。職場の環境は1年前くらいに揃えたもので、当時はそれなりに高速なものを選んでいるはずですが、それより体感的に速い。CG 制作だけでなく、OS の起動や終了が速いというのも大きいですね。

C:つまり、CG の制作環境としても......。

:はい、十分に満足がいくスペックです。逆に職場で使っているのが GeForce 系のグラフィックスボードを積んだマシンだからなのか、Quadro 600 を搭載した、このマシンの方がオペレーションも安定しているように思います。

C:Quadro シリーズは業務用途を前提に開発されていますし、特に OpenGL 描画時の安定度には定評がありますからね。

:Unity や REMO(※3)によるリアルタイム描画がサクサク動きますよ。DirectX についても同じく。その他にも自分は 3ds Max ユーザーなので iray を使った GPU レンダリングなどもどんどん使っていきたいなと思っています。

C:業務においても十分な性能を発揮しそうですね。

:そう思います。実は同僚の PC が最近新しいものになったのですが、それがマウスコンピューター製なんですよ。そちらは GeForce を積んでいるマシンだったので、なおさら負けられません(笑)!

C:すごい偶然だ(笑)!

※1 AR:拡張現実。デジタルデバイスを通して見ている目の前にある環境に対し、別の視覚情報を付加し合成表示された状態、またはその状態を作り出す技術やアプリケーションのことを言う
※2 Unity:ゲームをはじめとしたインタラクティブ 3D コンテンツ構築のための開発環境。Xbox 360PlayStation 3 から iPhone 等のスマートフォンまで網羅したマルチプラットフォーム開発に強みを持つ
unity3d.com/japan
※3 REMO:主に車載機器や携帯端末、家電製品などといった組み込み機器環境で利用されるインタラクティブ 3D コンテンツ開発のための開発環境
remo.jp

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満足できる性能、さらにホームユースでの利点も

C:ところで、お勤め先では皆さん PC 選定のポイントってどんなところに置かれていますか?

:同僚が PC を選定した際は、やっぱり CPU とグラフィックスボードのグレード、メモリ容量などの基本スペックが充実していて、かつコストパフォーマンスに優れているかでしょうね、よくばりですけど(笑)。あとは 3DCG の処理はどうしても重くなるので、メンテナンス性と静音性。ケースを開けてのストレージ増設がやりやすいことなんかも重要かな。その意味では、このモデルはドライバ不要で HDD の載せ替えができるのが嬉しいですね。

C:なるほど。小島さんの場合は、業務レベルの CG 作業をご自宅でもという動機で、この Quadro 搭載モデルをご希望されたわけですが、ご自宅で使うという面も含めて全体的な評価はどうでしょう? 実はラップトップが欲しかったんだよね、とかはありませんか?

:デザインについては、ピアノ仕立てがシックで良いですね。形がシンプルなので、どこに置いても自然に馴染むと思っています。ラップトップとの比較ですが......CG 制作って腰を据えて落ち着いてやる作業ですし、外に出てまでやろうとは思いません。性能を削ってまでラップトップを選ぶメリットはないかなぁ、と。

C:確かに......打合せ等にラップトップを使う場合でも、その場でゴリゴリ作業するわけではないですものね。

:外出先で CG データをプレビューしたい場合は職場の共用ラップトップがありますし、求めているポイントが違いますよね。だから、このマシンにはホント満足してるんですよ。基本性能が高くて CG ソフトを使えるだけの十分なパワーがありますから。

C:サイズについてはいかがですか?

:特に大きいとは思いませんが、部屋を移動したい時はあるので欲を言えば、筐体に取っ手があれば良かったなと思います。また、以前から思っているのですが「キューブ型でコンパクト」だったり、「ディスプレイ一体型」だったりする、3DCG 作業に適したマシンって開発されないのでしょうか? 今年は省電力が話題になりましたが、在宅勤務など今後は仕事スタイルが変わってくる可能性もあるので、ぜひ各メーカーさんには 3DCG デザイナーの自宅向けモデルを開発してもらいたい(笑)。

C:分かります(笑)。家庭を持つお父さんとしては、場所を取る上にファンの音がうるさいタワーマシンみたいなものは、ご家族に対して......。

:はい、肩身が狭くなります(笑)。あ、そうした意味でこのモデルは、想像以上に静音性が高いですし、マウスとキーボードがコンパクトだったのは、ラッキーでした!



自宅の制作環境が様々な可能性につながる

C:それにしても、今回のプレゼント賞品をフル活用して頂いているようで、本当に何よりです。最後に今後の目標や、これから試してみたい、Quadro 搭載モデルの活用方法について教えてください。

:うーん、そうですね。3ds Max はもう 12 年くらい使ってますが、スクリプトを習得しよう、しようと思いながらも、なかなかそういった時間も環境も今までは上手く整えられなかったので、これを機会に、今一度 3DCG の勉強を深めたいですね。若い人たちに負けるわけにはいきません! 仕事ではカタログ用製品 CG を作ったりすることも多いので、GI レンダラを利用したフォトリアルな表現もスキルを上げていきたいです。

C:素晴らしい! 改めて、小島さんに使って頂けて良かったなぁ、と......。

:そんな大げさな(苦笑)。あとは、上の子が CG に興味を持っているようなので、使わせてみたいですね。夏休みの自由研究などで覚えさせてみるのもいいかなぁ、なんて。

C:色々と可能性が広がりますよね! 仕事にプライベートに、ぜひ活用していただければと思います。今回はインタビューにご協力頂き、ありがとうございました!



まとめ

マウスコンピューターの Quadro 搭載モデルが小島氏にもたらした、「基本性能が高く、プライベートでも業務用でも活かせる CG 制作の環境」。これは本職の 3DCG デザイナー小島氏にとっても、非常に満足度の高いものとなった。これが皆さんの、制作環境構築のためのひとつのショーケースとなれば幸いである。

PHOTO_大沼洋平