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国内外の映像、ゲーム、フィギュアなどの制作で、必須の造形ツールとなっているZBrush。その開発元であるPixologic社が世界で初めて公認した専用マシンが、サードウェーブデジノスの「raytrek ZBrush 公認モデル」だ。この真価を、公認インストラクターで、同モデル愛用者でもある和田真一氏に解説してもらった。
Pixologic社の厳しい判定基準をクリアした安心の公認マシン
世界で21人しかおらず(2016年5月現在)、日本人では唯一のZBrush公認インストラクターである和田氏は、自身が経営するBLESTARを拠点にモデラーやコンセプトアーティストとして活動する一方、大阪成蹊大学の准教授としてZBrushや美術解剖学を教えてもいる。「ZBrushを本格的に使い始めたのは2000年代中頃で、当時は今以上に日本語の情報が不足していました。自分と同じように苦労している仲間のため、ZBrushの解説動画をつくって販売しようと思い立ったことが、Pixologic社とのご縁の始まりでした」。Pixologic社にトレーニング用DVDの販売許諾を求めたところ、動画の内容はもちろん、パッケージのデザインにいたるまで細かくチェックされたと和田氏はふり返る。
『BLESTAR ZBrushベーシック』
ZBrushによるスカルプトに焦点を当て、全機能をわかりやすく解説したPixologic社公認のトレーニング用DVD。日本語で学習できる良質な教材として、国内の多くのユーザーから高く評価されている。
http://www.blestar.com/training/basic2.html
「Pixologic社の方々はZBrushに対して確固とした哲学をもっており、公認に際しては、Chief Operating Officerのハイメ・ラベル氏をはじめ、主要スタッフたちがしっかりと判定します」。和田氏はこれまでに4本のDVDを制作しており、それら全ての品質をPixologic社がチェックしてきたという。「インストラクターの判定基準も同様に厳しいもので、公認を得るまでに様々な資料を提出しました。raytrek ZBrush 公認モデルに関しても、検証用マシン2台(エントリーモデル、ハイエンドモデルの2種類)をフランスまで輸送して検証したと聞いています」。このように厳しい基準をクリアしたマシンだからこそ、初心者にも安心して勧められると和田氏は語る。
アナログ造形に近い快適な"ブラシ感覚"を実現
10年以上前からPCを自作してきた和田氏だが、大阪成蹊大学の制作スペースではraytrek ZBrush 公認モデル ZIを愛用している。「以前は自作した方が安上がりでしたが、最近は自作と完成品の価格差がほとんどありません。加えて公認モデルはZBrushを使うのに十分なスペックのCPUとメモリを搭載しているため、直感的な作業が可能です。ZIの場合はグラフィックスボードやSSDのスペックも高いので、 3ds MaxやSubstance Painterの動作も軽快です」。
ZBrush初心者の学生がつくった膨大な頂点数のモデルでも問題なく表示できるのに加え、ZRemesherなどの機能を使って頂点数を削減する場合も、ほとんど待ち時間が発生しないという。「64bit版の登場やリメッシュ機能の追加により、ZBrushの表現力もさらにパワーアップしました。KeyShotと連携すれば、ハイクオリティなレンダリング画像を短時間で得ることも可能です。加えて公認モデルに代表されるように、ZBrushが快適に動作するマシンも充実してきました。ZBrushの"ブラシ感覚"は、日々アナログ造形の感覚に近付いていると感じます」。
大阪成蹊大学 芸術学部 研究室内にある和田氏の制作スペース。raytrek ZBrush 公認モデル ZIに液晶ペンタブレットをつなぎ、ZBrushでスカルプトしている。右奥のセカンドモニタに表示しているのはレンダラのKeyShotで、最終形に近い見映えを逐次レンダリングする設定になっている学生だけでなく、プロのCGモデラー、フィギュア原型師など、様々な経歴の人にZBrushを教えてきた和田氏。数あるソフトのなかでも、ZBrushはアーティストとの相性がひときわ良いと語る。「デッサン力や観察力が備わっていれば、3ヶ月程度でZBrushをマスターできるでしょう。絵や造形が好きな人は、マシンもZBrushも、アナログの画材や粘土と同じ感覚で使いこなし、自分のものにしてのけるのです。公認モデルをきっかけに、ZBrushの"ブラシ感覚"を体験する人がさらに増えることを期待しています」。
【MODEL1】エントリーモデル「raytrek ZBrush 公認モデル MH」
ZBrushは全ての処理をCPUで行い、グラフィックスボードは使わない。そのためCPUのスピードがパフォーマンスに直結する。加えて、メモリを多く搭載している方が快適に動作する。「MH」はエントリーモデルと銘打ってはいるものの、ZIと同スペックのCPUとメモリを搭載している。ZBrushの直感的かつ軽快なブラシ感覚は、MHでも十分に体験できるのだ。
「ZBrush(左)と同じく、KeyShot(右)もCPUとメモリだけを使うので、両者の連携に関しても不安はありません。ZBrushでの造形を集中して極めたい方にお勧めのモデルです」(和田氏)【MODEL2】ハイエンドモデル「raytrek ZBrush 公認モデル ZI」
CPUとメモリに加え、グラフィックスボードとSSDのスペックも高く、秀逸なトータルバランスをほこる「ZI」。ZBrush、KeyShotに加え、主要CGソフト全般が快適に動作すると和田氏は太鼓判を押す。グラフィックスボードを使うSubstance Painterなどのソフトで、物理ベースレンダリング(PBR)をはじめとする高負荷な処理も行いたいというユーザーの要望にも対応できる、心強いモデルだ。
「ZBrushでスカルプトしたモデルを3ds Maxに読み込んでアニメーションを付ける、Substance Painterでテクスチャをペイントするといった作業も問題なく行えます」(和田氏)※ 価格、スペックは2016年5月20日時点のものになります。
TEXT_尾形美幸(CGWORLD)
PHOTO_蟹由香
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raytrek ZBrush 公認モデル MH
raytrek ZBrush 公認モデル ZI
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