マルチプラットフォーム向け統合開発環境「Unity」を提供するユニティ・テクノロジーズ・ジャパンは、同社が開催するUnity開発者や学生を対象とした大規模カンファレンス「Unite Japan 2014」で開催される講演内容を一部公開した。



■ 「Unite Japan 2014」講演内容について

●GREEN SESSION
万人向けの講演。初心者や学生はもちろん、アーティストやマネージャーなど、職種やUnityの習熟度に関わらず楽しめる講演が中心。
「Asset Storeマニアクス2014」
登壇者:山村達彦<ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン>
UnityのAssetStoreには膨大で有益なアセットが数多くある。このセッションでは使って便利な、参考になる、面白いお勧めアセットを紹介。また、AssetStoreを使用する上での問題や陥りやすい罠などを含めた、AssetStoreとの上手な付き合い方も合わせて紹介する。
「Unity 開発テクニック指南 虎の巻」
登壇者:Brett Bibby<Unity Technologies>
Unity には、実にさまざまな種類のゲームを組み立てられる多機能ビルディングブロック(構成要素)が備わっている。しかしこれは同時に、どうすれば「イテレーションとビルドをすばやく繰り返せる形」に組み立てられるのかが分かりにくくなる可能性も含んでいる。本セッションでは開発するゲームの基本的なアーキテクチャー構造を網羅し、見過ごされがちな(しかしパフォーマンスに大きな影響を与える)細かなポイントを列挙。また、これに関連してUnity 5.0での導入が予定されている変更要素/追加要素についても触れる。本セッションは様々なスキルレベルのプログラマを対象としているが、とくに初級から中級までのプログラマに有益な内容となっている。
「広告プロモーションを変えるUnityクリエイティブ」
登壇者:天野清之<カヤック>
アニメやSFの表現を体感できたり、その空間に入り込んで感覚を味わえたり。テクノロジーの進化で、かつてみんなが夢に描いた空想世界の実現が可能になってきている。「Unity」と「様々なデバイス」に「独自のアイデア」をかけ合わせれば、リアルとバーチャルの間を楽しめる新体験のコンテンツを作ることが可能だ。カヤックで取り組んできた案件をベースに新体験コンテンツの話を紹介していく。

●ORANGE SESSION
開発者向けの講演。Unityを使っている幅広い開発者向けに、開発事例やテクニックをまじえて実践的な講演を提供。
「Maya LTとUnityで3Dモバイルゲーム作ってみよう!」
登壇者:長谷川真也<オートデスク>
Autodesk Maya LTはモバイルゲーム開発用の3Dソフトウェア。ゲーム業界で広く使用されているMayaをベースとしたMaya LTは、使いやすいUIや豊富な3D機能を手頃な価格で提供する。セッションでは3DデータをUnityに丸ごと転送する"Send to Unity"、MELスクリプト、キャラクターアニメーションなどを中心にワークフローを説明。
「Google for Games - グーグルのゲーム向けソリューションで世界を目指そう!」
登壇者:坂本達夫<グーグル>
「世界中で愛されるゲームを作りたい」という開発者達を、Googleが全力で後押し! 広告だけではなく、開発基盤から世界中への配信、ユーザーとのエンゲージメントを高める仕組み、それからマネタイズまで、じつはゲームデベロッパーにとって便利なソリューションをたくさん揃えているGoogle。ゲームの開発に関わる人にとってきっと役に立つ内容が見つかるはず。
「Unity2Dのよくある問題とその解決方法」
登壇者:Veli-Pekka<Unity Technologies>
Unityデベロッパー達は長年にわたり、様々なプラットフォーム向けにじつに多くの2Dゲームを制作してきたことと思う。現在提供中のUnity 4.3では、スプライトや2Dワークフローのネイティブサポートが始まった。本セッションでは、開発者が2Dゲームを制作する際に直面する一般的な問題を踏まえた上で、その解決方法を紹介。

●BLACK SESSION
上級開発者向けの講演。Unity本社の内部開発者を中心とした面々が、プロの開発者向けに、エンジンの深い知識やゲーム開発の妙技を伝授する。
「Unityで コンソールタイトルを移植する ~ドラゴンクエストVIII移植から学ぶ、大規模開発テクニック~」
登壇者:畑圭輔<スクウェア・エニックス>、辰田健二<トーセ>、伊藤俊輔<トーセ>、兼古篤<トーセ>
PlayStation 2で発売されたドラゴンクエストVIIIをUnityを用いて、スマートフォン/タブレットに移植した。これほど大きなプログラムをUnityで移植することは様々なチャレンジや試練の連続だった。その際に得たノウハウや大規模開発テクニックについて、これからコンソトールタイトルを移植しようと考えてる開発者と共有したい。
「Mecanim 徹底解説2014」
登壇者:Pierre Paul Giroux<Unity Technologies>
本セッションでは実際のMecanimクリエイターが、最新のMecanim機能とその利用手法について、デモを使って紹介。ステートマシンの挙動、ステートマシンからステートマシンへの遷移、ダイレクトブレンドツリー、ルートモーション、ピボットオーサリング、そしてそれらすべてをMecanim(ブレンドシェイプ、マテリアル、2Dのブレンド)でアニメーション化する方法を解説する。
「オーディオ新機能ツアー2014」
登壇者:Wayne Johnson<Unity Technologies>
Unityでは、Audio Mixing機能の追加を含め、オーディオシステムに様々な変更/改良を行なってきた。本セッションではサンプルを用いながら、ミキサーを使って素晴らしいゲームサウンドを実現するためのコツや小技を紹介していく。また最近実施されたオーディオシステムのアップデートについても詳細に解説。実例を用いながら、改良や最適化のなされた機能を最大限に活用する方法を紹介する。

Unity



■ 関連 URL

・「Unite Japan 2014」
 http://japan.unity3d.com/unite/unite2014
・ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社
 http://japan.unity3d.com