多種多様なインディーズアニメーション作品が結集するレイトショー上映イベント「イザナイツ ISA-NIGHTS Ikebukuro Special Animation Nights」が、池袋シネマ・ロサで開催される。
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■池袋でインディーズアニメーションを堪能できる1週間のレイトショー
アニメーション制作にデジタルが導入されて久しい昨今。まだまだアナログ的な手法も健在であり、どのように制作されたのか、作品を見ただけでは判断が難しい。この「イザナイツ」の参加団体は、ハンズボン(HANS DUBON FILMS)、タマグラ(多摩美術大学 グラフィックデザイン学科)、アニメーション・パレット(Animation Palette)、CGアニメコンテスト(PROJECT TEAM DoGA)。2D手描き、3DCG、コマ撮りなど、基本となっている作品ジャンルを堪能することができる。例えばコマ撮りでも人形を使用した立体の作品だけではなく、切り絵を使用した平面のカットアウト作品もある。また2D手描きでも、今まで少なからずFlashに例えられてきていたデジタルカットアウト作品もある。制作に使用された素材、ソフトは基本的に同じである場合が多いが、改めて作品を見てみると「ここまで違って見えるんだ!」という新たな発見にもつながる。
■参加団体
ハンズボン(HANS DUBON FILMS)
ベルリン国際映画祭に2度ノミネートされた泉原昭人氏の主宰にて2014年から活動。参加メンバーは20名近くおり、上映はベルリンにてノミネートの『リリタアル』、『Vita Lakamaya』を含む3作品、溝上幾久子氏の『ジューシーウォーズ』を含む2作品、第21回文化庁メディア芸術祭にて受賞した大谷たらふ氏のMV『ハルモニア feat. Makoto』を含む3作品、高橋昂也氏の『レブン』を含む3作品、林明日美氏の『記憶の夢』の計12作品。
タマグラ(多摩美術大学グラフィックデザイン学科)
2018年は同学科にてアニメーション制作の授業が開始されて20周年。大学の卒業制作・大学院の修了制作なのだが、学生作品界隈では圧倒的なレベルの高さで知られている。これまで『つみきのいえ』でアカデミー賞を受賞した加藤久仁生氏から、『ポプテピピック』の「ボブネミミッミ」コーナーが話題を呼んだAC部まで、多彩な人材が輩出されてきた。上映は2011年から2018年までに制作された中から14作品。近年の状況を知るには絶好の機会だ。
アニメーション・パレット(Animation Palette)
東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻を修了した有志8名が2016年に集って巡回した10作品。同専攻では2019年に第10期生が修了するが、オリジナル作品の発表を続ける歴代の修了生もいる。10作品中の『パカリアン』は俳優の斎藤 工氏が声優であることも話題。仕事ではキム・ハケン氏が『進撃の巨人』Season 2 ED、小野ハナ氏がユニット「UchuPeople」で『ポプテピピック』の「POP TEAM DANCE」コーナーに参加などで活躍。
CGアニメコンテスト(PROJECT TEAM DoGA)
2018年は同コンテストが開始されてから30周年。ネットでも話題になった『東京コスモ』で同上映が気になった方も少なからずいるのではないだろうか。『君の名は。』の新海 誠氏(監督)、『けものフレンズ』のたつき氏(監督)、『ポプテピピック』の青木 純氏(シリーズディレクター)など、長編やテレビシリーズで活躍する出身者が多いことで知られている。上映は第27回(2016年)の受賞・入選18作品から8作品(『ROBBER'S COMPANY』は全6話)。
■上映スケジュール(レイトショー)
11/17(土)ハンズボン HANS DUBON FILMS(12作品・総分数79:43)
11/18(日)タマグラ 多摩美術大学グラフィックデザイン学科(14作品・総分数69:16)
11/19(月)CGアニメコンテスト PROJECT TEAM DoGA(8作品・総分数78:03)
11/20(火)ハンズボン HANS DUBON FILMS(17日と同じ内容)
11/21(水)タマグラ 多摩美術大学グラフィックデザイン学科(18日と同じ内容)
11/22(木)アニメーション・パレット Animation Palette(10作品・総分数74:49)
11/23(金・祝)CGアニメコンテスト PROJECT TEAM DoGA(19日と同じ内容)
※上映時間未定。詳細は同館まで問い合わせを
■チケット価格
当日券:1500円均一
前売券:1200円
リピーター割引:1300円
4回券:4400円