新年明けましておめでとうございます!

旧年(2018年)もCGWORLD編集部は第4回「CGWORLD AWARDS」で終えました。

この表彰イベントを実施するにあたり、ある方から「まずは10年続けてみなさい」という助言をいただいたのですが、今回は「ゲームグラフィックス部門」を「リアルタイムグラフィックス部門」へと改めました。最終的には見送ったのですが、実は昨今のVTuberやデジタルヒューマンの盛り上がりを受けてキャラクター部門を設けることも検討していました。今後も試行錯誤(紆余曲折)を続けていくと思いますが、少しずつ発展させていきたいと思います(第10回を目指して......)。

昨年は記事づくりに加えて、僭越ながらトークイベントのモデレータや講演的なものをいくつか務めさせていただいたのですが、一連の活動を通じて、CG・VFX表現技法の多様化、業界やコンテンツ形態のクロスオーバーを実感しました。それはつまり、従来までの取材スタイルや記事体裁では伝えきれない要素が増えてきていると言えます。

また、ディープラーニングやクラウドサービスを取り入れたコンテンツ制作現場における創意工夫を正しく理解するためには、記事づくりをご協力いただける新たなパートナーの開拓も急務です(われこそは! という方はぜひお気軽にご連絡ください)。

一般的に企業の平均寿命は30年と言われてきました。そして、最近ではIT(IoT)の発展と相まって、その平均寿命はさらに短くなったという意見を聞くことが増えました。CGWORLDとしても新たなチャレンジを続けていくことが生き残る唯一の手立てだと考えています。

とは言え、読者の方々、取材先の方々、本誌連載陣をはじめとするクリエイターの方々のニーズをしっかりと汲むことが第一であることには変わりありません。

守るべきものは守りつつ、良い意味で皆さまの予想を裏切っていけるようCGWORLD編集部一同、精進していきます。
それでは2019年もどうぞご期待ください。

CGWORLD編集長 沼倉有人