株式会社GUNCY'Sと、Human-Engine,LLCは、互いがもつコンピューターグラフィックス、高精細3D/4Dスキャニング、テクノロジー、デジタルコンテンツ開発、クリエイティブプロデュース、テクニカルコンサルティングなどを軸とした戦略的業務提携を締結したことを発表した。

■両社で共有するビジョンと今後の取り組みについて

世界中で5Gの普及に合わせて今後急激に伸びるであろうバーチャルキャラクターに関連する需要に対して、両社のもつノウハウを顧客に提供し、高品質なデジタルコンテンツ市場の成長に貢献する。今後、日本国内にも専用スキャニングスタジオを開設し、様々な業界のニーズに迅速な対応が出来る体制を構築していくという。

業務提携の概要
GUNCY'Sが最も得意とするデジタルコンテンツ開発のテクニカルコンサルティングで顧客のニーズを正確に把握し、適切な制作フローを実現する。Human-Engineは日本の新規顧客に対して高品質データのスキャニングを行い幅広いニーズに応えられる制作基盤を構築する。

GUNCY'Sについて
GUNCY'Sは、ハイエンドな3DCGデジタルコンテンツの開発における技術的、本質的な課題を根本から解決し、ゼロベースで最適なチームを迅速に構築する現代版"軍師"集団。エンターテインメント、アパレル、製造業、建設業など様々な業界における業務効率を革新的な手法で大幅な向上を支援する。

Human-Engineについて
カリフォルニア州ロサンゼルスに本社を置くHuman-Engineは、ハイエンドハードウェア(4Dスキャン)、写真測量、機械学習を使用して最先端の技術を開発し、ゲーム、VFX、モバイルアプリ、AR、VRなどのインタラクティブメディアに高品質の3Dバーチャルキャラクターを提供する。

■近年のバーチャルキャラクターにおける動向について

日本国内においては、2018年からバーチャルYouTuber(以下、VTuber)の急速なブームが巻き起こった(2020年にはVtuberが1万人を突破)が、時を同じくして米国ではFable社から"バーチャル・ビーイング(Virtual、以下、Veing)という概念が提唱された。Veingとは、バーチャル的な存在のことで、実際には存在しないインフルエンサー(Virtual Influencer)が数多く誕生し、InstagramなどのSNSを中心にファッションシーンやECで大きな話題をつくっている。これらはある一部の特別な存在ではなく全人類がみなバーチャルな自分(アバター)をもち仮想空間の中でコミュニケーションを取っていくことが現実となろうとしている。

3D/4D キャプチャーについて
互いが同期された多数のハイエンドビデオカメラを使用して、テラバイトを超える超高精細フォトリアリスティックな人体の動きを取得するHuman-Engine独自のデータセット。この技術によって瞬時に計測されたCGモデルは、ゲーム、VR、ARなどインタラクティブコンテンツで使用できるように軽量に最適化して提供できる。

Smart Skin™について
Smart Skinは、機械学習を使用して、皮膚の現実的な変形を作成するHuman-Engineだけがもつ専門技術。ヨガのインストラクターが実演したCGで正確に表現することが難しい皮膚や筋肉の変形を写実的に、動画ではなくリアルタイムグラフィックスで表現した以下のデモは、スマートフォンでも閲覧が可能だ。

▲レデイ・ガガをフォトリアルな3DCGで表現するプロジェクトに参画