monoAI technology株式会社の100%子会社であるモノビットエンジン株式会社は、Holoeyes株式会社が提供する管理医療機器汎用画像診断装置ワークステーション用プログラム「Holoeyes MD」の同時多人数参加カンファレンスサービス「Holoeyes VS」に、同社のリアルタイム通信ミドルウェア「モノビットエンジン」が採用されたことを発表した。
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■Holoeyes VSに「モノビットエンジン」が採用
医療技術が高度化していくながれの中で、現在、最重要視されているテーマにリアルタイム通信技術を活用した「遠隔医療」がある。また同時に、経験が豊富な医師達が獲得している熟練技術の継承や、日々誕生している先端医療技術を現場の医師に習得してもらう「医療技術の伝達/訓練」の必要性も重要なテーマとなってきている。
Holoeyes株式会社は、この「遠隔医療」と「医療技術の伝達/訓練」を実現するために、VR(仮想現実)、MR(複合現実)、AR(拡張現実)技術(以下、xR技術)とリアルタイム通信技術を組み合わせた製品開発を行なっている。同社の主力製品である広範囲な採用実績を誇るリアルタイム通信ミドルウェア「モノビットエンジン」があるが、これらは、Holoeyes株式会社が取り組んでいる技術テーマとは高い親和性があると考えられる。そのため今回、Holoeyes株式会社が開発・提供を開始している「Holoeyes VS」において、同社の「モノビットエンジン」が採用された。
■Holoeyesシリーズとは
Holoeyes株式会社は、医療業界向けのコンピュータソフトウェア製品として社名と同名の製品群「Holoeyes」シリーズを展開している。管理医療機器認証されている「Holoeyes MD」は、医療現場におけるCTやMRIなどで取得された人体部位の3Dモデルを、xR環境下にて観察や診療が行えるシステムになる。
「Holoeyes VS」は、同時複数人の遠隔地にいる医師や医療従事者達が、この「Holoeyes MD」が提供するxR環境下において、オンラインベースのミーティングやカンファレンスを行えるようにするための「Holoeyes MD」の拡張システムになる。モノビットエンジンは、このHoloeyes VSにおける、xR環境下の全ユーザーの行動情報の同期や、リアルタイム音声チャット処理の実現に採用された。
なお、この他、Holoeyesシリーズには、xR環境下での医療向けの教育カンファレンスを行うための「Holoeyes Edu」や、研究開発中の新機能を試験的に搭載した(実質的な次世代Holoeyes MDの先行開発版に相当する)「Holoeyes XR」が存在する。2021年7月12日、Holoeyes株式会社は、株式会社Dental Predictionとソフトバンク株式会社の協力の下、「5G(第5世代移動通信システム)ネットワークを活用したxR環境における遠隔歯科手術に関する実証実験を行なったが、このときに用いられた「Holoeyes XR」において、xR関連情報の同期、音声チャットの処理には、同社のモノビットエンジンが活用されている。