東映アニメーション株式会社(以下、東映アニメ)は、東映アニメの新規IP(※1)研究開発チームである「PEROs」(※2)が、長崎県佐世保市を舞台にした約5分間の実験映像『URVAN』(ウルヴァン)を、長崎国際大学の協力のもとに製作し、地元のテレビ佐世保、YouTubeで公開したことを発表した。さらに、企画・監督の梅澤淳稔氏、音楽の高梨康治氏、製作に協力した長崎国際大学の尾場均研究室からコメントが到着。また、長崎県公式観光ポータルサイト「ながさき旅ネット」で同作品の舞台を紹介する特集ページが公開されている。
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※1 IP(Intellectual Property):キャラクターの著作権や商標権等の知的財産権
※2 PEROs(ペロズ Prototyping and Experimental Research in Oizumi Studio):「大泉スタジオにおける試作開発と実験的研究」。詳細は後述します。

■概要

東映アニメの映像制作拠点である大泉スタジオで新技術・オリジナルIPの研究開発を取り組む「PEROs」。そこで開発された約5分間の実験映像(パイロットフィルム)『URVAN』(ウルヴァン)は、佐世保の地域プロモーションに取り組む、長崎国際大学 人間社会学部 国際観光学科 尾場均研究室(以下、「尾場ゼミ」)の協力のもとで生まれた。

企画・監督は1981年に東映動画(現・東映アニメーション)入社、40年の経験をもつ、梅澤淳稔氏。音楽は『プリキュア』シリーズ(『フレッシュプリキュア!』~『スマイルプリキュア!』)、『ゾンビランドサガ』、などなど数々の作品を手掛ける高梨康治(Team-MAX)が担当する。

同作品では、梅澤氏の総指揮のもと、東映アニメの伝統の継承と更なる革新、若手スタッフの育成と挑戦を目的とする「PEROs」の一環として、多くの若手クリエーターを起用している。演出は都築悠一氏、キャラクターデザイン/作画監督は鈴木沙知氏、美術監督は葛西茉耶氏、色彩設計は中島苗実氏が担当。動画(※3)で経験を積んできた新人アニメーターも同作品で原画(※4)デビューを果たした。

「URVAN」とは、「お盆」すなわち「盂蘭盆会(うらぼんえ)」の語源といわれる、紀元前7世紀頃の古代アヴェスター語「ウルヴァン(霊魂)」を指しす。同作品『URVAN』は、長崎県佐世保市を舞台に、霊を迎え入れ、そして送り出すお盆をモチーフに、「非日常」と「日常」が交錯する、神秘的でどこかなつかしい、サイバーパンクアクションだ。

長崎国際大学尾場ゼミの学生によって撮影された写真をもとに、アニメーションとして表現された佐世保の実在の風景が、サイバーパンクの世界へと変化し、その不思議な街を謎の男女2人が駆け抜ける。さらに、全編を通じて、佐世保を代表する特産品の数々も映像を彩り、「尖った」、「映える」形で地元の方でも新鮮に楽しめるよう表現されている。

※3 動画(In-Between frame):原画間の連続する一連した動きを作画する工程
※4 原画(Key frame):動きの要所(動き始め、重要な中間ポイント、動き終わり)を描く工程

放送・公開情報
配信:東映アニメーション公式YouTubeチャンネル 2月12日(金)16:30解禁
https://www.nagasaki-tabinet.com/houjin/report/urvan