InstaVR(以下、InstaVR)は、2016年12月20日より、独自開発の新技術による超高精細3Dキューブマップ 360度画像のサポート、および、オートデスクの3Dキューブマップ360度画像が出力可能な製品との互換性の提供を開始した。
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■概要
これまでモバイルVRで扱える360度画像の最大解像度は4K(4,096ピクセル)程度が限界とされており、没入感を妨げる大きな要因になっていた。InstaVRはこの限界の12倍に当たる48K(49,152ピクセル)の超高精細3Dキューブマップ360度画像をモバイルVRアプリに利用する新技術を開発・実用化し、InstaVRの機能として提供を開始した。
さらに、InstaVRでは、3Dキューブマップ360度画像を出力可能なオートデスク製品との互換性を持たせることも可能にした。3Dキューブマップ新技術とオートデスク製品との互換性により、InstaVRユーザーは、3DCGを使用した非常に高精細なVRアプリを約5分で作成できるようになる。
360度カメラなどで撮影される360度全天球パノラマ画像には、画像の底部と頂部に歪みが発生しデータ量が増えてしまう、データ量が立方体よりも数十倍大きい球体に貼り付ける必要がある、画像が一連なりになっているため切り出しが難しい、という問題があった。この問題を解決するのが立方体型にデータを配置した3Dキューブマップ360度画像だ。
オートデスクはクラウドレンダリングソリューション、Autodesk A360をはじめとして3Dモデリングアニメーション レンダリングソフトウェア、3ds Max、Mayaなど多数の3Dキューブマップ360度画像への出力機能を備えている製品を提供している。しかし、3Dキューブマップ360度画像を直接読み込めるVRアプリ制作ツールが存在しておらず、3Dキューブマップ360度画像を使った高精細なVRアプリを作成するには非常にコストおよび数週間以上の工数を必要としていた。
今回InstaVRが超高精細3Dキューブマップ360度画像の直接読み込みに対応したことにより、オートデスクユーザーはオートデスク製品の機能を使って既存の3D資産を3Dキューブマップ360度画像として書き出すだけで、InstaVR上でシーン間の移動や空間への情報埋め込み、BGM、ナレーションなどのインタラクティブ機能を追加し、ワンクリックでiOS / Android / GearVR / Webなど、さまざまなVRプラットフォームに配信することができるようになった。
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