世界中のデベロッパーやエンジニアから絶大的な人気と信頼を得て、先日ユーザーが1,000万人を突破したソフトウェア開発共有Webサービス「GitHub(ギットハブ)」を手がける、GitHub(カリフォルニア州サンフランシスコ市)は、このたびプログラミング教育支援の新ツール「Classroom for GitHub」をリリースした。
■ 「Classroom for GitHub」について
この「Classroom for GitHub」はインターネット・サービスを通じてコンピュータ科学教育の改善という目標を掲げた「GitHub Education」という大きな取り組み内の一プロジェクト。中でも、「Classroom for Github」は、リポジトリの作成や受講者がたくさんいるクラスのアクセス管理など、煩雑になりがちな教育現場に置ける管理作業を簡易化し、教育現場を効率化するために開発された。
■ 教育現場の現状
すでに現在、世界中で何千人というプログラミング教育者が授業の中でGitHubを活用している。授業ではGitHub上で、課題としてリポジトリを生徒に配布したり、生徒が作成したプルリクエストに対して、教師がフィードバックを提供したり課題の提出を受けたりといった具合に活用されている。このように、すでにGitHubは教師をサポートし、学生に優れた学習体験を提供している。これにより、学生たちはバージョンコントロール、イシュートラッキング、コードレビューといったソフトウェア開発の現場に早くから馴染むことが可能となっている。
■ 「Classroom for GitHub」の特徴
「Classroom for GitHub」は課題の作成において優れた能力を発揮する。教師は課題を簡単に作成し、プライベートな招待用URLを通じて学生に、課題用コードを配布することができる。また、「Classroom for Github」によりリポジトリ作成とアクセス管理を自動的に行うことが可能で、生徒も課題提出を簡単に行えるようになる。さらに、「Classroom for GitHub」では、教育機関や教師がサイトから申請すれば、通常では有料なプライベートリポジトリを、無料で作成する事ができる。オプションとして、課題の参考用コードを付けて、学生ごとに、あるいはグループごとに提供が可能。同僚の講師や助手を講座の管理者に追加登録して、課題の作成や管理を代行してもらうこともできる。
■ 「Classroom for GitHub」の始め方
1.生徒と講師が通常のGitHub個人アカウントを作成(無料)
2.講師が、学生のアカウントで構成された講座(オーガナイゼーション)を作成する
3.作成した講座用のプライベートなリポジトリをサイトから申請する(※1・2)
4.「Classroom for GitHub」を使って最初の課題を作成する
※1 通常プライベートリポジトリは有料だが、教育機関や教師は申請すれば無料でプライベートなリポジトリを作成する事ができる
※2 学校名・講座名などをつけることが可能
「Classroom for GitHub」開発への参加方法等、詳細はこちら
■ 関連 URL
・「Classroom for GitHub」公式サイト
https://classroom.github.com
・ギットハブ・ジャパン合同会社
http://github.co.jp