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Vol.10 早期離職の現状と背景

Vol.10 早期離職の現状と背景

今回のテーマは「早期離職」です。企業にとっても採用された側にとってもできれば避けたい早期離職。離職を決意した理由や防ぐために採るべき対策は? 本音を聞きづらい早期離職の実情を調査しました。

※本記事は月刊「CGWORLD + digital video」vol. 265(2020年9月号)からの転載となります。

TEXT_UNIKO
Illustration_カヤヒロヤ

求職側

Q1.早期離職をした経験がありますか?


入社1年以内に離職した経験のある方は全体の3分の1を占めました。年代別では30代が50%と最も多く、続いて40代が35%、20代が9%、その他の世代が6%との結果が出ています。賛否あるとは思いますが、企業にとっては痛い数字です。

Q2.入社何か月で離職しましたか?


早期離職を経験した人のうち44%が1年以内、31%が半年以内、16%が3か月以内、9%が1か月で退職を決意しているとの結果を得ました。56%が半年以内に離職している現実が浮き彫りとなっており、入社後のケアを丁寧に行う必要がありそうです。

Q3.早期離職を決意した理由は?

※複数回答可(最大3つまで)


早期離職を決意した理由として最も多い回答は「ハラスメントや人間関係」でした。入社前に確認しにくい部分ですが、円満な人間関係が構築できる工夫は必須です。また「業務内容が認識とちがった」という回答も多く、入社前の念入りな業務内容の説明と意思確認が鍵となりそうです。

Q4.入社前に調べておくことで防げたと思いますか?


「わからない」との回答が47%を占めました。やはり、人間関係をはじめ、入社してみないとわからないことは多々ありますよね。また、自分ではどうすることもできない理由で離職せざるを得ない場合もあります。とはいえ、入社前に可能な限り情報収集しておくことはとても重要です。

企業側

Q1.過去3年で早期離職をした社員はいますか?


ほぼ半分に回答が分かれました。「はい」と回答した企業を組織規模で見ると「10~49名」が50%と最も多く、「50~99名」が19%、「10名未満」が16%、「200名以上」が12%、「100~199名」3%となっていました。

Q2.過去3年間の離職率は?

(例)100名の企業で、10名の新卒社員を採用。3年以内に5名が退職した場合5(名)÷10(名)=50%(離職率)


過去3年間の離職率では「10%未満」との回答が32%と最も多く、「40%以上」が27%、「0%」が19%、「20%未満」が14%と続いています。ちなみに厚生労働省の調べでは、新卒者の就職後3年以内の離職率は30%以上とのことです。参考までに。

Q3.早期離職の理由は?

※複数回答可(最大3つまで)


早期離職の理由として「独立・キャリアアップ」、「家庭の事情」、「業務内容が認識とちがった」、「企業文化・社風が合わない」の順に多かったです。早期離職経験者は「ハラスメントや人間関係」との回答が最も多かったことから、実情を話せず離職を決意している背景が窺えます。

Q4.早期離職者を出さない工夫をしていますか?


76%が「早期離職者を出さないために何らかの工夫をしている」と回答しました。1on1ミーティングや個人面談が最も多いようで、達成感ややりがいのある仕事を任せたり、社内研修や勉強会の開催、時短勤務やリモートワークの導入など、各社工夫を凝らしているようです。

次回のテーマは「兼業・副業・個人活動」!

兼業や副業を容認する企業が増え、働き方を見直す節目を迎えてしばらく経ちます。セミナーや専門学校の講師をしたりYouTuberとして個人活動をしたりと、社外での活躍の場をもつ人も増えてきたのではないのでしょうか。次回は「兼業・副業・個人活動」の現状をリサーチします!



アンケート方法について
※本記事は下記の要領にて実施したアンケートの結果に基づいて構成しています。

調査方法:Webアンケート
調査期間:2020年6月24日(水)~7月6日(月)
調査対象:〈求職側〉CGWORLDメールマガジン登録者/〈採用側〉「CGプロダクション年鑑」掲載企業ほか
有効回答数:〈求職者〉102/〈採用側〉63

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