こんにちは、CGWORLD編集部です。『THE FIRST SLAM DUNK』が表紙のCGWORLD最新号、vol.298(2023年6月号)がいよいよ本日5月10日(水)に発売です! 今月号の見どころや業界の気になるトピックを、CGWORLDアドバイザリーボードのメンバーに紹介していただきました!
CGWORLD vol.298(2023年6月号)
特集:映画『THE FIRST SLAM DUNK』
判型:A4ワイド
総ページ数:112
発売日:2023年5月10日
価格:1,540 円(税込)
見応えたっぷりの特集『THE FIRST SLAM DUNK』
CGWORLD編集長・アニメーション&海外映像担当:若杉 遼
今年の初めに『THE FIRST SLAM DUNK』を映画館で観たとき、日本のCGアニメのクオリティに度肝を抜かれました。ただ単に手描きのアニメっぽくつくられているだけでなく、本当に良い意味で上手くCGをアニメの表現のひとつとして活用されていると感心しました!
ベヨネッタ オリジンズ: セレッサと迷子の悪魔
ゲーム開発技術&海外ゲーム担当:榊原 寛
今号のGame Graphics Studioでは『ベヨネッタ オリジンズ: セレッサと迷子の悪魔』の取材のお手伝いをさせていただきました。
これまでのシリーズとは打って変わって絵本のような画面を3Dでつくり上げた本作。止め絵としてのアーティスティックで美しい配色と、ゲームとしての視認性や遊びやすさ、3Dの制約などの両立はとても難しいもの。本作のコンセプトからポストプロセスやノイズテクスチャまで、ひとつひとつの丁寧な仕事に注目です!
Pencil+ 4 Line for Blenderの登場
CGを活用した新領域&ビジネス担当:岸本浩一
Pencil+ 4 Line for Blenderが発表されました。すでに多くの会社がBlenderの業務使用を部分的にスタートしていますし、Pencil+の対応によってアニメ業界には大きな影響がありそうです。特に中小規模や若いスタジオほど、Blenderが選択肢に入ってくるのではないでしょうか。
ルーマニア支社でUE主体の新チーム始動
CGアート全般&実写VFX担当:Khaki
今月号に弊社の関連記事はないので少しだけ宣伝させてください。昨年4月にルーマニア支社を開設し、約1年経ちました。これから本格的に活動を活性化予定です。Unreal Engineを軸に、高品質な映像やコンテ ンツ作成を目指すチームの起ち上げを計画しています。また追ってSNS等で告知します。ご期待ください!
NAB Show 2023でUE5新機能がお披露目
ゲームエンジン(映像・VR)&VIZ担当:スタジオブロス&モデリングブロス
「NAB Show 2023」の「ZERO Density」ブースでUE5の新機能 Project Avalanche(アバランチ)のデモが実施されていました。AvalancheとはAEのようなモーショングラフィックスをシーケンサー上で実現するアクターです。今まで弱いとされていたUEのモーショングラフィックスがこの機能により強化され、放送メディア・配信映像から車載HMIデザインまで、幅広い分野でその恩恵が拡がるのは間違いありません。
5/20(土) に開催されるEpic Games Japan主催「Virtual Production Deep Dive 2023」では、NAB Showでお披露目された新技術の一部もご紹介する予定です。当日会場にお越しいただけない方も後日ぜひ配信でご視聴ください。
Ryzen 9 7000シリーズ X3Dモデル発売開始
レンダラ・ハードウェア担当:澤田友明
AMDからRyzen 9 7000シリーズのX3Dモデルが登場していますね。5nmプロセスで製造されたZen 4ベースのCPUにある2基のCC Dのうち、1基に3D V-Cacheと呼ばれる64MBのSRAMを立体的に積み上げて、限られたCPUダイ面積の中に合計128MBものL3キャッシュ容量を実現した特化型モデルです。
応答速度の速いキャッシュを搭載することで、マザーボード上のメモリへのアクセスを軽減し性能を上げるしくみですが、ゲーミングでは現行CPUの中で突出した性能が出るものの、レンダリングやエンコードでは基本動作周波数が低く抑えられていることからこれまでのZen4を上回るものではないようです。その代わりワットパフォーマンスがかなり優れているので、消費電力を抑えつつレンダリングを行うような用途には向いていそうです。