こんにちは、CGWORLD編集部です。『劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD』が表紙のCGWORLD最新号、vol.299(2023年7月号)がいよいよ本日6月9日(金)に発売です! 今月号の見どころや業界の気になるトピックを、CGWORLDアドバイザリーボードのメンバーに紹介していただきました!

記事の目次

    ※本記事は、CGWORLD vol.299掲載の「アドバイザリーボード 今月の視点」に情報を追加して再編集したものです

    CGWORLD vol.299(2023年7月号)

    特集:『劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD』
    判型:A4ワイド
    総ページ数:112
    発売日:2023年6月9日
    価格:1,540 円(税込)

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    最近特に高まりつつある日本のCG業界への興味

    CGWORLD編集長・アニメーション&海外映像担当:若杉 遼

    CGWORLDを通して、日本のCGゲームやアニメ業界についてより理解を深めさせていただいていて、僕の教えてるクラスでも以前と比べると日本の業界に興味をもっている学生の方が増えた気がしています。これからもいろいろと日本のCG業界のことを勉強して、少しでも貢献していけたらと思います!

    Pencil+のBlender対応でさらなる機能強化に期待

    CGアート全般&実写VFX担当:Khaki

    Blender版Pencil+のリリースによってアニメ業界のBlender使用率が上がっていきそうなので楽しみです。弊社はアニメ関係ではありませんが、アニメ業界でハードに使用されていくことで映像業務で必要とされる機能がBlenderにさらに実装されていくことを期待しています。

    ▲HOT STUFF! カラーによるPencil+ 4 Line for Blender徹底解説

    背景制作の常識が変わるUE5.2搭載の新機能

    ゲーム開発技術&海外ゲーム担当:榊原 寛

    今回私が直接関わらせていただいた記事はないため、ゲーム業界の今後を変えるかもしれない注目している技術をひとつ。

    5月にリリースされたUE5.2のProcedural Content Generationという機能に可能性を感じます。Houdiniのようにパラメータとルールを設定するだけでメッシュのレイアウトを自在に行え、Quixel Megascansなどの既存アセットと組み合わせることで、道や川の流れる広大な森がそれこそ1人でつくれてしまいます。今後のゲーム背景の制作方法が大きく変わるかもしれませんね。

    Procedural Content Generation in UE5 | GDC 2023

    AIと人間が共生する時代 クリエイティブ村構想

    CGを活用した新領域&ビジネス担当:岸本浩一

    急速にAIが発展する中で、人間にしかできない価値とは何かを考える時間が増えました。ひとつのアイデアとして、田舎にアート×自然のクリエイティブな村を作る構想があります。農業を通じて自然から多くのことを学び、Web3などの技術も使い、作品をアウトプットしながらファンを巻き込んだコミュニティをつくっていくと楽しいのではないかと思っています。

    「コンテンツ東京」にて UE×クラウドの講演実施

    ゲームエンジン(映像・VR)&VIZ担当:スタジオブロス&モデリングブロス

    2023年6月28日(水)~30日(金)、東京ビッグサイトで「コンテンツ東京」が開催されます。

    6/30(金)13:00~13:30、会場内Epic GamesJ apan様ブースにて弊社・スタジオブロスが講演をいたします。テーマは「UE in The Cloud」。AWS上のVMにUnreal Engine 5をインストールした環境で快適に作業を進めている実例として弊社オンラインセミナーなどをご紹介します。

    教育現場をはじめとして、公共機関や大型設備の展示映像・VRなど幅広いシーンで初期導入コストを抑えながら高品質コンテンツの制作・配信を実現するものです。皆様のご来場お待ちしております。

    Ada世代ミドルクラス GeForce RTX 4060 Ti

    レンダラ・ハードウェア担当:澤田友明

    NVIDIAからメインストリーム向けとなるGeForce RTX4060 Tiが発表されましたが、特筆すべきは16GBのメモリを搭載したモデルが用意されているという点です。

    ハイエンドモデルと比べて演算性能は控え目ですが、扱いやすい消費電力とクラス平均より余裕のあるグラフィックメモリ搭載容量により、前世代のRTX3060 12GB版と同様にAIを駆使した様々な画像処理や高解像度テクスチャマップを多用したGPUレンダリングに重宝されるモデルとなるでしょう。

    Ada Lovelaceアーキテクチャにより、AIで超解像処理を行うDLSS3や補完フレーム生成技術DLSS Frame Generation、第8世代AV1対応Encoderなどの新しいテクノロジーの搭載で、CG制作全般でGPU性能を発揮してくれそうです。