こんにちは、CGWORLD編集部です。CGWORLDの最新号、vol.308(2024年4月号)が本日3月8日(金)に発売となりました! 今月号の見どころや業界の気になるトピックを、CGWORLDアドバイザリーボードのメンバーが紹介します!

記事の目次

    ※本記事は、CGWORLD vol.308掲載の「アドバイザリーボード 今月の視点」に情報を追加して再編集したものです

    CGWORLD vol.308(2024年4月号)

    特集:アニメ『アイドルマスター シャイニーカラーズ』

    判型:A4ワイド
    総ページ数:112
    発売日:2024年3月8日
    価格:1,540 円(税込)

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    参加プロジェクトのファーストルック発表

    CGWORLD編集長・アニメーション&海外映像担当:若杉 遼

    去年から新しいスタジオでずっと関わってきたプロジェクトのファーストルックが発表されました。ようやく発表されて嬉しい気持ちもありつつ、去年からストライキの影響で嵐が吹き荒れていたハリウッドの映画業界を見ると、やはり自分のキャリアの今後もしっかりと考えないと、と思っています。

    『 ペルソナ3 リロード』アトラスの真髄を取材!

    ゲーム開発技術&海外ゲーム担当:榊原 寛

    今号の連載「Game Graphics Studio」では、2006年にそのスタイリッシュなアートで衝撃を与えた傑作のリメイク『ペルソナ3 リロード』(PS5/Xbox One/PC、ほか)を取材しました! 

    オリジナルのアートスタイルで業界の先端を走り続けるアトラスさんが、過去作の何を大事にし、何を時代に合わせてさらに進化・深化させたのか、こだわりにご注目ください!

    ▲Game Graphics Studio『ペルソナ3 リロード』

    グローバルで通用する役職名表記を検討中

    CGアート全般&実写VFX担当:Khaki

    近頃、「X」(旧:Twitter)などでVFXの役職名について話題が出ていました。「CGディレクター」「CGデザイナー」なは和製英語で海外では通じないので、グローバルで通じる役職名表記に変えていくべきではないか、というものです。

    以前から当社もグローバルで通用する表記へ直していこうと話している際中です。こういった役職なども転職や海外の案件などでは重要だと思うので、特集記事など見てみたいですね。

    Walt Disney CompanyがEpic Gamesに出資

    ゲームエンジン(映像・VR)&VIZ担当:スタジオブロス&モデリングブロス

    Walt Disney CompanyがEpic Gamesに15億ドル(約2,200億円)出資というニュースが発表されました。同社が所有するIP(Disney、Pixar、MARVEL、スター・ウォーズ、20世紀スタジオなど)を活用するメタバース「UEFN(Unreal Editor for Fortnite)」で展開することになるでしょう。

    現在、『フォートナイト』のアカウント数は4億以上と言われていますが、今後「Disney」IPユーザーが加わることで、爆発的に増えることが予想されます。DisneyがグローバルオンラインメディアパートナーにEpic Gamesを選んだことは、COVID後の世界を生き残る指針になるかもしれません。

    immaが「CORCH」のキャンペーンに起用

    CGを活用した新領域&ビジネス担当:岸本浩一

    ファッションブランド「CORCH」のキャンペーンに、バーチャルヒューマンのimmaが主人公として起用されました。この物語は仮想と現実の融合が新たな自己表現のかたちをどう生み出すかを示し、技術が私たちのアイデンティティとクリエイティビティに新しい次元を加えることを強調しています。

    immaの起用は、未来のファッションとコミュニケーションの可能性を拡げ、バーチャル技術の進化が人々の生活に革新をもたらすことを示唆しています。

    バーチャルヒューマン imma × Wu Jinyan | COACH

    2024年からのAIイノベーションに注目

    レンダラ・ハードウェア担当:澤田友明

    今年からCPUにNPU(Neural Processing Unit)が標準搭載され、キーボードにも30年ぶりにCopilotキーという新しいキーが追加されるなど、2024年はAIPCの時代となりそうです。

    CG業界では生成AIを使った静止画は散見されていましたが、フレーム間で統一性をもたせた描画が難しかったため、動画での使用はまだ先という一種の安堵感が支配していました。しかし、ここにきてOpenAIの「Sora」に代表されるような、動画においても一貫性をもたせた生成AIが登場しました。イノベーションは、最初は既存の技術より劣り役に立たないと思われますが、ある時期から一気に技術的飛躍と普及が行われ、既存の技術は陳腐化していきます。