記事の目次

    ※本記事は、CGWORLD vol.310掲載の「アドバイザリーボード 今月の視点」に情報を追加して再編集したものです

    CGWORLD vol.310(2024年6月号)

    特集:「ローポリから始める3DCG」

    判型:A4ワイド
    総ページ数:112
    発売日:2024年5月10日
    価格:1,540 円(税込)

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    行弘 進さん(Niantic)インタビュー

    CGWORLD編集長・アニメーション&海外映像担当:若杉 遼

    海外で長年活躍されている先輩方の話を聞くと、いつも熱くなります! 

    今や海外で働くハードルはどんどん下がっていっていますが、行弘さんたちの時代にはどこから何をすればいいのか、道筋がまったくない状況だったと思います。そんな中で行弘さんは夢のために道を切り拓かれていて、そしてそんなガッツをもち続けているからこそ、全然ちがうキャリアに今でもチャレンジできるのかなと、学ばせていただきました!

    ▲編集長が聞く~作り手たちの物語~ 第15話:行弘 進さん(Niantic

    「GDC 2024」での生成AI関連セッション

    ゲーム開発技術&海外ゲーム担当:榊原 寛

    3月にサンフランシスコで世界最大のゲーム開発者会議「Game Developers Conference 」(GDC)が開催されました。

    『バルダーズ・ゲート3 』など話題作のメイキング発表もありつつ、やはり生成AIについてアート、プログラム、法律など、様々な切り口のセッションが多かったのが印象的です。ゲーム制作に今後どのように活用でき、限界や注意すべき点は何か、議論がまさに進行中なので目が離せません。

    デジタルアートの祭典「OFFF Barcelona 2024」

    CGアート全般&実写VFX担当:Khaki

    4月4〜6日までバルセロナで開催された「OFFF Barcelona 2024」に参加しました。このデジタルアートの祭典は、国際的な交流が活発でとても刺激的でした。

    海外での開催なので気軽に参加するのは難しいですが、新たなつながりが得られる価値ある機会でした。日本でも同様のイベントが増えるといいですね。

    最新GPUアーキテクチャ「Blackwell」が発表

    ゲームエンジン(映像・VR)&VIZ担当:スタジオブロス&モデリングブロス

    3月18~21日に米サンノゼで「NVIDIA GTC 2024」が開催されました。基調講演で発表されたのは最新のGPUアーキテクチャBlackwell。トランジスタ数が従来の800億から2,800億となり、生成AIの計算速度を数倍に向上させます。いずれグラフィックスカードも発売されることを期待したいです。

    Omniverseのロボット開発のモジュール追加とProject GR00Tも発表されました。特にProject GR00Tはヒューマノイド用で、Blackwellを用いて人間の言葉を理解し行動を観察することで、自然な動きを模倣できます。製造業界に大きな変革をもたらすのではと考えます。

    急速に成長している3Dアニメーション市場

    CGを活用した新領域&ビジネス担当:岸本浩一

    世界の3Dアニメーション市場規模は2024年に248億ドル、2028年には386億ドルへと成長し、年平均成長率は11.7%に達する見込みです。北米が市場をリードしている一方、アジア太平洋地域の成長が最も早いとされています。

    リアルタイムCGやAIの進歩による業界標準の再定義、エンタメ分野の需要増加、革新的な制作方法、没入型技術の進歩が市場成長の主要因です。クラウド技術の採用やA Iの統合による効率的なソリューションの提供が期待されています。

    2024年度はCPU刷新の年

    レンダラ・ハードウェア担当:澤田友明

    Intel 、AMD共に、今年はデスクトップ向けメインストリームCPUが刷新される年になります。AMDはZen4からZen5となり、初代Zenシリーズに匹敵する改良が施されるようです。Intelも、第15世代はこれまでの第12世代から続く改良版ではなく、まったく新しいアーキテクチャとなるため、名称も新たなものに変更されるようです。両者共にNPUが追加されてAI対応CPUとしてのスタートを切る年となるでしょう。

    ハードウェアメーカーはAIPCがPC産業の大きな転換点になると期待していますが、ユーザーとしては同時にソフトウェアの対応も早く展開されることを期待したいですね。