>   >  VTuberに4K/8K、そして最先ツールまで大集合、展示エリアを歩く SIGGRAPH Asia 2018<1>
VTuberに4K/8K、そして最先ツールまで大集合、展示エリアを歩く SIGGRAPH Asia 2018<1>

VTuberに4K/8K、そして最先ツールまで大集合、展示エリアを歩く SIGGRAPH Asia 2018<1>

2018年12月4日から7日まで、東京国際フォーラムで開催されたSIGGRAPH Asia 2018。本家SIGGRAPHのアジア版という位置づけの国際学会だ。アジア各都市を巡回する形で開催され、日本での開催は2009年の横浜、2015年の神戸に続く3回目となる。本稿ではVtuberから4K・8K映像、そして最新ツールまでずらりと並んだExhibitionから、主要ブースを紹介していく。

TEXT & PHOTO_小野憲史/Kenji Ono
EDIT_山田桃子 / Momoko Yamada

バンダイナムコスタジオ



展示期間を通して順番待ちの行列が途切れることなく、高い注目を集めていたバンダイナムコスタジオの「PAC IN TOWN」。ナムコがアミューズメント施設「ナンジャタウン」で、1月15日から2月28日まで期間限定で稼動したMRアトラクションをベースとしたもので、体験者はHoloLensを装着し、実際に歩くかわりにパーソナルモビリティ「ホンダ・ユニカブ」にまたがって移動する。体験者の目の前にはHoloLensごしに壁やモンスターが表示され、自分自身はパックマンとなって、制限時間内にクッキーをできるだけ多く食べて得点を競うというものだ。

体験者の位置はデプスセンサーで読み取られ、PCを経由して各自のHoloLensに情報が送られる仕組みで、同時に3人までプレーできた。実際に体験したところ、体重移動で前進後退や方向転換をするユニカブの動きと、パックマンの動きや世界観が適しており、これまでにない身体感覚が印象的だった。現状では商用サービスの予定はないとのことだが、ナンジャタウンなどで実際に遊べることを期待したい。

SPICE


地上波番組にも出演するなど、社会現象を巻き起こしつつあるVtuber。モーションキャプチャを筆頭に複数の要素技術が組み合わさり、関連ツールベンダーにVtuber特需をもたらしている。中でも展示エリアで高い注目を集めていたのがスパイスで、同社の公式Vtuberである「なつ」に加えて、妹の「めぐ」も特別出演。アクターによる収録と生配信が会場で行なっていた。



技術面では光学式モーションキャプチャーユニット「OptiTrack」と、センサーグローブの「IGS-Cobra Glove」、フェイシャルキャプチャソリューションの「Dynamixyz Performer2 SV」を組み合わせ、体と手指と顔の動きを同時収録。これをUnity上でリアルタイムレンダリングし、今回が初の試みとなる4枚の4Kモニタに同時配信していた。Vtuberが1体ではなく、2体同時で配信していた点も興味深く感じられた。

ゼロシーセブン



慣性式モーションキャプチャーシステム「MVN」の正規代理店をつとめるゼロシーセブンブースでは、XSENS社が提供する一連のパフォーマンスキャプチャユニットを用いたデモを披露。DA PUMPのヒット曲『U.S.A.』にあわせてアクターがダンスをすると、それにあわせてデフォルメのユニティちゃんが画面上で踊るというデモが行われていた。

デモにあわせて製品紹介の解説も行われた。紹介されたのはMVNに加えて、センサーグローブのManusVR glovesと、iPhone Xを用いたフェイシャルキャプチャユニット、そしてこれらを統合する専用ツールだ。これまで慣性式の弱点とされてきた磁気の影響を、MVN2018でほぼゼロに押さえ込むことに成功した同社。これにより、日本市場の売り上げが急増したという。大がかりな機材が不要で、戸外でもキャプチャできる利点を生かして、さらなる普及に務めていきたいと話していた。

NOITOM



中国・NOITOM社が開発・販売し、低価格・高性能な慣性式モーションキャプチャーユニットとして知られるPerception Neuron。同社のブースでは新製品となる「Perception Neuron Studio」(ベータ版)のデモが行われた。

最大の特徴は加速度・ジャイロ・磁気計からなる同社のIMUセンサーと、4個の光学マーカーを組み合わせたハイブリッド方式を採用したことだ。両テクノロジーを併用することで、ミリメートルレベルでのモーションキャプチャーが可能になり、物体の追跡を行うこともできるという。ブースではこの追跡機能を生かして、タブレットをバーチャルカメラに活用。アクターが台に上るなど、さまざまな動きを行う様をバーチャルカメラで撮影し、リアルタイムに投影するデモが行われていた。

このほか同社では、ボールなどの実際のアイテムの空間座標をキャプチャし、VR空間上に表示。これをPerception Neuron Studioを装着した、最大3名の体験者の位置情報と共有し、各自のVR HMDに表示するソリューション「Project Alice 3.0」の開発も進行中だという。Perception Neuron StudioとProject Alice 3.0の組み合わせで、次世代のVR体験が提供できるとした。

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