Googleは5月21日(水)、映像制作者と共同開発したクリエイター向けAI映像制作ツール「Flow」をリリースした。同社動画生成AI「Veo」、画像生成AI「Imagen」、AIアシスタント「Gemini」を統合したクリエイター向けAI映像制作ツール。利用にはGoogle AIのサブスクリプションが必要となる。

In Flow, AI can help make clips from prompts, build them into scenes and then save your ingredients - such as characters, locations, objects or styles - all in one place.



Flowでは、AIがプロンプトからクリップを作成してシーンに組み上げ、キャラクターやロケーション、オブジェクト、スタイルといった全要素をFlow内に保存できます。

Flowでは、テキストからの動画生成、フレーム(開始・終了フレームの画像)からの動画生成、複数要素(Ingredients)の相互作用をプロンプトで指定して動画生成という3つの方法でクリップを作成できる。それらのクリップはシーンビルダーに配置して、トリミングや延長、並べ替えなどの操作を経て、クリップ間をシームレスに接続する。後から利用するための特定フレームの保存、作成したシーンのダウンロードも行える。

▲パートナーのAI映像作家、Junie Lau氏がFlowで制作した短編作品『Stranger』
▲パートナーのAI映像作家、Henry Daubrez氏がFlowで制作した短編作品『Electric Pink』
▲パートナーのAI映像作家、Dave Clark氏がFlowで制作した短編作品『Glider Man』

Flowを利用可能なGoogle AIメンバーシップ2種

Flowの利用には、Google AI ProまたはGoogle AI Ultraのサブスクリプションが必要となる。なお、Flow上でのVeo 3利用について、英語ページにはGoogle AI ProまたはUltraのメンバーシップが必要と記載されているが、上記日本語ページにアクセスした際、Google AI Ultraが必要と記載されている。

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