イギリスPlaycanvas社は11月18日(火)、オープンソースの3D Gaussian Splatting(3DGS)エディタ「SuperSplat Editor 2.14.0」をリリースした。動画のエクスポート機能が強化され、対応フォーマットの拡充やレンダリング範囲の指定など、映像制作のワークフローを支援する機能が追加されている。エディタはWebブラウザ上で利用できるほか、GitHubではソースコードがオープンソース(MITライセンス)で公開されている。
SuperSplat Editor 2.14.0 is here!
— Will Eastcott (@willeastcott) November 17, 2025
Your free and open source 3D Gaussian Splat Editor!
Advanced video rendering support:
MP4, MOV, MKV and WebM support
Choose a supported codec
Select which parts of your timeline to render
[1 / 2] pic.twitter.com/E6UmZQuYqS
SuperSplat Editor 2.14.0 is here! Your free and open source 3D Gaussian Splat Editor!
Advanced video rendering support:
MP4, MOV, MKV and WebM support
Choose a supported codec
Select which parts of your timeline to renderSuperSplat Editor 2.14.0が登場! 無料かつオープンソースの3DGSエディタです!
高度な動画レンダリングをサポート:
MP4、MOV、MKV、WebM に対応
対応コーデックを選択可能
レンダリングするタイムラインの範囲を選択可能
「SuperSplat Editor」はPlayCanvasエンジンをベースに構築された、Webブラウザ上で動作する3D Gaussian Splatting(3DGS)データの編集・ビューアツール。ユーザーはPLY形式の3DGSデータやSOG、LCCファイルなどをシーンにインポート(またはブラウザにドラッグ&ドロップ)して、ブラウザ上でシーンの閲覧や編集が行える。不要なスプラットの削除や位置調整、シーンの合成といった編集作業に加え、カメラアニメーションの作成機能も備える。
バージョン2.14.0では、高度な動画レンダリングがサポートされ、MP4・MOV・MKV・WebM形式によるレンダリングが可能となった。各フォーマットがサポートするコーデックも選択でき、フレームレートとビットレートの指定も行える。また、タイムライン上のフレーム範囲を指定してレンダリングする機能も追加されている。アスペクト比はランドスケープ(横長)とポートレート(縦長)の両方に対応。
▲バージョン2.14.0で対応したビデオフォーマット(左)とコーデック(右、MP4形式の場合)
▲MKV形式の対応コーデック(左)、WebM形式の対応コーデック(右)
■SuperSplat - 3D Gaussian Splat Editor(GitHub)
https://github.com/playcanvas/supersplat
■SuperSplat Editorデモファイル(猫のぬいぐるみ)
https://superspl.at/editor?load=https://developer.playcanvas.com/assets/toy-cat.sog&focal=0,0.6,0&camera.overlay=false
■SuperSplatポータルサイト
https://superspl.at/
CGWORLD関連情報
●オープンソースの3Dエンジン「PlayCanvas Engine v2.13.0」リリース! 3DGS向けストリーミングLODシステム、スプラットシェーダエフェクトフレームワーク搭載
PlaycanvasがオープンソースのWeb向けゲームエンジン「PlayCanvas Engine」の最新バージョン、v2.13.0をリリース。3DGS向けストリーミングLODシステムが導入されたほか、出現・隠蔽・着色・ブルームといったエフェクトを適用できるSplat shader effectsフレームワークが実装されている。GitHubでのソースに加え、オンラインデモサイトも用意されている。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202511-PlayCanvasEngine213.html
●大阪万博・落合陽一館「null²」で使用の3Dリアルアバター技術「Instant Skinned Gaussian Avatars」がオープンソースで公開!
筑波大学の研究チームが、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のシグネチャーパビリオン「null²(ヌルヌル)」で使用された3Dリアルアバター技術「Instant Skinned Gaussian Avatars」を、オープンソース(MITライセンス)で公開。デモサイトも用意されている。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202511-null2.html
●オープンソースの大規模3D都市モデル生成技術「Skyfall-GS」発表! 衛星写真とAIのみで建物の側面や地上レベルのディテールを補完し、リアルタイムで3Dモデルを生成
国立陽明交通大学(台湾)、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(UIUC)、サラゴサ大学、カリフォルニア大学マーセド校(UC Merced)からなる研究チームが、オープンソース(Apache-2.0ライセンス)の大規模3D都市モデル生成技術「Skyfall-GS: Synthesizing Immersive 3D Urban Scenes from Satellite Imagery」を発表。GitHubではコードが公開されているほか、データセットや3DGSのPLYファイルも公開されている。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202510-Skyfall-GS.html