Image Courtesy of 2022 20th Century Studios

2月12日(日)、映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』でリードクリーチャーデザイナーを務めたZachary Berger氏が、同作のVFXブレイクダウンがYouTubeで公開されたとTwitterでアナウンスした。

公開先は、チャンネル登録者数600万人超の有名YouTubeチャンネル「Corridor Crew」Weta FXのVFXスーパーバイザーEric Saindon氏がゲストとして招かれ、貴重な映像と共にブレイクダウンを解説をしてくれている。英語での視聴とはなるが、CorridorのNiko氏とWren氏による軽妙でコミカルな掛け合いを楽しみながら、その高度なVFX技術を垣間見ることができる。
本作はタイトルにもあるように、全編にわたって「水」が頻繁に登場し、必然的にVFXの難易度も上がる。ここでは、「Corridor Crew」で紹介されたVFXのうち4例をダイジェストで紹介する。

水上で手にストラップを巻くシーン

特に詳細に紹介されたのが、水上でクリーチャーの上に乗り、左手にストラップを巻くシーン。驚くことに、左手とそこに巻かれたストラップ以外は3DCGである。ストラップを巻いている最中に跳ねる水の表現を含め秀逸だ。

進化したヘア表現

リアルなヘア表現も見どころのひとつ。前作ではクロス状のオブジェクトで20~30本の毛束を表現していたところ、本作では編んだ髪ごとにシミュレーションを行っている。これにより、風へのなびき方やエクステを付けた髪の動きなどがリアルになった。

モーションではなく「パフォーマンス」をキャプチャ」

本作では、水中遊泳やクリーチャーへの騎乗など多様なモーションをキャプチャしているが、撮影用のセットにかなりの工夫が見られる。モーションキャプチャはオブジェクトをトラックすることを指すのに対して、「パフォーマンスキャプチャ」はアクターのエモーション(e+motion)をキャプチャするもの、と解説している。

リアルタイムデプスコンポジットの活用

セットでの撮影では、ディープラーニングを活用してデプス情報を記録できるカメラを利用。深度情報により、例えば前景の飛沫、中景のキャラクター、後景のセットの仮コンポジットをリアルタイムで確認できる。

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』について

2022年12月16日(金)から劇場公開中。オフィシャルサイトはこちら