株式会社ディストームは7月26日(金)、イギリス・LightWave Digital社開発の3DCG制作ツール「LightWave 2024」の国内での発売を開始した。まずは英語版での提供となり、8月中旬から下旬にかけて日本語版の発売も行う。
本バージョンにはモデリングからリギング、シミュレーション、レンダリングまで幅広く新機能が追加。Open VDB 11の統合、LightWaveレイアウトからUnreal Engineへのリアルタイム通信をサポートするブリッジ機能の実装などもあり、ワークフローの改善、パフォーマンスの最適化などまで深く切り込んだアップデートとなっている。ここでは、多数の新機能のうち、いくつかを簡単に紹介する。
リギングシステム「LW Rhiggit(リギット)」
キャラクターアニメーション用リギングツール「LW Rhiggit」を新搭載。複雑なキャラクターリグを簡単かつ効率的に作成するための高度な機能を提供するという。自動リギング機能、カスタムリグ対応、再利用再利用可能なテンプレートなどを備える。
レイアウト上でウェイトマップを直接作成・操作できる「WeightBrush」
レイアウト内で直接、ウェイトマップを直感的にコントロールできる「WeightBrush」を搭載。上記「LW Rhiggit」と組み合わせて使用することで、キャラクターのリギングやインスタンス、サーフェイス処理などの迅速化が実現できるという。
ダイナミックな形状・エフェクトが生成できる「Tendril」プロシージャル・ジオメトリノード
新たに搭載された高度なプロシージャルジオメトリツール「Tendril」。“フェンスや壁などに絡まる細長い茎状のつる性植物(構造物)”という意味の通り、壁や岩山といったジオメトリ上に”つる”などをペイントすることで、それが成長するようなアニメーションを作成できる。
流体・粘性流体の作成ツール「Flow」
基本的な流体や粘性流体の物理シミュレーションが行える「Flow」ツールを新搭載。任意のサブディビジョンオブジェクトに対してリアルタイムでの変形を設定でき、ハードボディとソフトボディの相互作用をサポートする。また、エミッタオプションを使って液体の流れを制御し、シーン内のオブジェクトと動的な相互作用を発生させることもできる。
「Point Slide」ツールなどの搭載でエッジベベルが改善
モデラーには「Point Slide」、「Edge Slide」、「Hold Edge」ツールを搭載。精度が求められるしわの作成や、ポイント・エッジの変更による正確なベベル配置といった局面での活用が見込まれている。
購入アセットとサーフェイスの統合を自動化できる「統合サーフェイスツール」
Kitbash、Megascans、Maxtrees、Textures.comといった人気のアセット販売サイトで購入したアセットが自動的に統合され、追加作業なくLightWaveシーンで使用できるようになった。
フォトンシェーダとフォグをサポートしたOctane for LightWave 3D
Octane Primeレンダラがフォトンシェーダとフォグツールをサポート。フォトリアルなコースティクスやフォグにより、レンダリング品質が向上する。また、Octane Studio Editionでは複数のGPUによりレンダリング時間の短縮化が可能となる。
●全更新内容(ディストーム)
https://www.dstorm.co.jp/lw3d/information-pages/new-features/index.html
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アニメ制作技術の総合イベント「あにつく2021」の「シャフト流!アニメーションにおける3D活用の現在地とこれから」セッションレポート。TVアニメ『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 2nd SEASON -覚醒前夜-』を制作したシャフトのデジタル部 VEチーフ 3DCGディレクターの島 久登氏が登壇した。制作にはLightWaveも使用している。
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