スペインITOOSOFT社は9月23日(月)、3ds Max用の環境制作ツールキット「ForestPack 9」をリリースした。シーンのジオメトリに反応するリアルなクライミング植物を制作できるForestIvyプラグインを新搭載するほか、3ds Max 2025もサポートする。
アート主導でクライミング植物を制作できるForestIvyプラグイン
有料のPROライセンスで提供される新プラグインForestIvyは、シーンのジオメトリに沿って素早くツタやクライミング植物を作成できるツール。
30種類の高品質なプリセット、高速マルチスレッドアルゴリズムによるリアルタイムフィードバック、アーティスティックなコントロールとプロシージャルな成長のブレンド、葉・花・果実をマルチレイヤーで重ねることによる自然な複雑さの表現、クイックメッシュまたはポイントクラウドによるビューポートの高速化、インスタンスによるレンダリングパフォーマンスの最適化、ArnoldとV-Rayのレンダリングサポートなどを機能を備える。
スキャタリングプラグインの改善
ForestPack 9のスキャタリングプラグインにも多数の更新が施された。Edge ModeにおけるV-Ray Proxyへの対応改善、複数のマップチャンネルを使用したDistribution(分配)マップのレイアウト、新しいポイントクラウドモードによる複雑なシーンのビューポートパフォーマンスの向上など、多数の改善項目がある。
その他、全更新内容はこちら。
■ForestPack 9 out now with ForestIvy and many essential workflow improvements(英語)
https://www.itoosoft.com/blog/forestpack-9-for-3ds-max
ライセンスは無料のLITEと有料のPROを用意
PRO版は240ユーロ(約38,000円)で永久ライセンス、1年間のメンテナンスプランが含まれる。LITE版は一部機能の制限があるほか、ForestIvyと包括ライブラリ(430以上のモデルとプリセット)の利用ができない。
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