Sitni Sati社は9月9日(月)、3ds Max用の定番VFXプラグイン「FumeFX」の最新バージョン「FumeFX 6.5 for 3ds Max」をリリースした。FumeFX 6.0で導入されたノードベース環境NodeWorksを拡張するかたちで、PhysXベースのGPU流体シミュレーションシステムが実装されている。Position Based Dynamics(PBD)を使用していることから安定性とシミュレーション速度が特徴となっており、グラスに注ぐ水のような、小規模な液体に適しているという。
今回実装されたPBD液体シミュレーションはPhysXベースのため、静的・動的・キネマティックのいずれのPhysXオブジェクトとも相互に作用する。また、PBDリキッドはNodeWorksのメモリキャッシュに統合されているため、ビューポート内で素早く再生が可能となる。
さらに、Arnoldレンダラとの統合により、シミュレーションはArnold上で素早くレンダリングされ、泡(フォーム)はArnoldポイントやArnoldボリュームとしてサポートされる。



なお、バージョン6.5では3ds Max 2025が正式にサポートされる一方で、3ds Max 2019のサポートは廃止となっている。購入はSitni Satiオンラインストアまたはリセラー各社から。
■リリースノート(英語)
https://docs.afterworks.com/FumeFX6max/Release%20History.htm
CGWORLD関連情報
●3ds Max 2025.2リリース! SVGサポート、USDアップデート、Flow Retopologyによるリモートメッシュ処理など

3ds Max 2025.2 Updateのリリース内容を抜粋して紹介。SVGファイルの読み書き、データチャネルモディファイヤ(DCM)の新しいプリセットのサポート、USD for 3ds Max 0.8、Flow Retopology for 3ds Max 1.0など。
https://cgworld.jp/flashnews/202408-3dsMax2025-2.html
●3ds Maxの定番プラグイン「tyFlow v1.112」リリース! Stable Diffusionモジュール「tyDiffusion」が統合されMax内で直接画像生成AIが利用可能に

3ds Max用パーティクル&マルチフィジックスプラグイン「tyFlow」のアップデート情報。v1.111では画像生成AIのStable Diffusionモジュールである「tyDiffusion」がtyFlowに統合され、v1.112ではそのtyDiffusionモジュールに機能追加が施された。
https://cgworld.jp/flashnews/202407-tyFlow1112.html
●とことん深掘り! アニメの3Dレイアウト>>『進撃の巨人』The Final Season 〜前半〜

CGWORLD vol.311(2024年7月号)掲載の特集「とことん深掘り! アニメの3Dレイアウト」から、MAPPA CGI部のアニメのレイアウト工程における多彩な3DCGの活用事例を紹介。同社のレイアウトとアニメーションのメインツールは3ds Max。
https://cgworld.jp/article/202407-shingeki1.html