アメリカPlastic Software社は9月5日(木)、“CAD for ARTISTS”とCGアーティストをターゲットにしたNURBSモデリングがベースのCADツール「Plasticity 2024.2」をリリースした。今回のアップデートでは、Deform、Measure、xNURBS Square、Mesh Snap、SVG Importといった新機能を搭載している。

xNURBSベースでサーフェスをコントロールするSquareコマンド

UVの角度やスパンをコントロールしながら様々なサーフェスを作成できる。

曲面にオブジェクトを沿わせるDeformコマンド

リファレンスとターゲットを指定することで曲面に沿ってオブジェクトを配置できる。

数値指定によりパーツの調整が可能なMeasureコマンド

サーフェス、ソリッド、カーブを数値により正確にトランスフォームできる。

メッシュのスナップ機能の強化

インポートしたメッシュデータに対してサーフェスやカーブをスナップできるようになった。

カーブの方向とシートのノーマル方向を逆転するReverseコマンド

カーブの方向とシートのノーマル方向を逆転するReverseコマンドが実装。PipeツールではScaleオプションを使ってパイプの方向を逆にできる。

SVGのインポートに対応

SVGのインポートに対応し、ベクター形式のテキストやロゴ、ラインアートなどの立体化ができるようになった。

動作環境とプラン

対応OSはWindows、Mac、Linuxで、いずれも30日間のフリートライアルが可能。有料プランは「Indie 1.1」(149ドル、約21,000円)と「Studio」(299ドル、約42,000円)の2種類が用意され、年間の保守料(メジャーリリースを含むアップデートの利用権)が含まれている。なお、xNURBSの利用にはStudioプランが必要となる。

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