韓国CLO Virtual Fashion社は11月5日(火)、3Dファッションデザインツール「CLO 2024.2」をリリースした。CPUシミュレーションと同等の精度とコリジョン処理が可能になったGPUシミュレーション、衣装に対する副資材(Trim、ファスナーやボタンなど)のコリジョンや動きのシミュレーション、アバターの胸部の形状調整機能など、多数の新機能が搭載されている。

CLO 2024.2 新機能ウェビナー (日本語)

GPUシミュレーション

ノーマルモード、アニメーションモード、フィッティングモードで、CPUシミュレーションと同レベルの精度とコリジョン処理が可能なGPUシミュレーションが利用できるようになった。なお、現在はソフトボディ、副資材(Trim)、ニットウェアシミュレーションはGPUシミュレーションに対応していない。

副資材へのシミュレーション適用

ボタンやファスナーなどの副資材(Trim)のシミュレートにより、3D衣服とのシームレスで安定したインタラクションやリアルな動きを実現。デフォルトでは、シミュレーションとコリジョンの両方が適用されており、それぞれを有効・無効化できる。

アバターの胸の形状調整

アバターのバストシェイプ・スペース・高さの調整により、様々なバストの形状や体型を生み出すことが可能になった。

新しいライブラリウィンドウ(ベータ版)

ライブラリウィンドウが刷新され、インターフェイスがフローティング可能になり、カスタムライブラリの構築が可能になった。また、コミュニティアセットのCONNECTやコラボレーションソリューションのCLO-SETとも直感的に連動する。

ライトカラーUIテーマの搭載

従来のダークカラーUIテーマに加え、ライトカラーUIテーマが追加され、切り替えて使用できる。

生地やグラフィックを配色エディタ内で適用

配色エディタ内で、生地やグラフィックなどのアイテムをドラッグ&ドロップで適用できるようになったほか、「全ての配色」または「選択中の配色」のどちらにアイテムを適用するかを選択できるオプションも追加された。

生地クリエイターでの生地組成のカスタマイズ

複数の素材を組み合わせて好みの生地を作成できるようになった。





その他、全新機能と修正の内容はこちら。

■CLO 2024.2新機能
https://www.clo3d.com/ja/clo/features

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