東京都は10月31日(木)、「デジタルツイン実現プロジェクト」の一環として整備を進めるデジタルツインの基礎データとして、東京都の区部の3次元点群データをオープンデータとして公開した。また、東京都がオンラインで提供する「東京都デジタルツイン3Dビューア」にも掲載する。
東京都 #点群データ の公開!
— 東京都 デジタル・最新技術 (@tocho_digital) November 1, 2024
区部の点群データをオープンデータ化!公表データ(LP点群)としては国内最高精度データを含みます。
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※「データを追加」→「点群データ」→「LP点群ダウンロード」
#デジタルツイン実現プロジェクト #東京丸ごとスキャン pic.twitter.com/C75rtUM2VI
公開データは国内で公開されている航空レーザー測量による点群データとしては最も高い精度のもので、建物・樹木などの地物の高さを含む地表面データ(DSM)、グリッドデータ(0.25メートル)および微地形表現図(0.25メートル)など7種類が含まれる。利用にあたっては、商業利用、学術利用、個人利用など、用途を問わず2次利用が可能だ。
■東京都デジタルツイン実現プロジェクト 区部の「3次元点群データ」を公開!(東京都、報道発表資料)
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2024/10/31/11.html
東京都デジタルツイン実現プロジェクトについて
「東京都デジタルツイン実現プロジェクト」は、3D都市モデルなどの都市のインフラとなるデータやインターフェイスの整備と更新により、都や企業、都民の意思決定や、都の政策立案に活用できる可変性を持った仕組みを2030年度までに構築することを目標に取り組んでいるもの。2020年度には基盤の構築(フェーズ1)、2023年度からは運用や庁内活用(フェーズ2)と進んでおり、今回の3次元点群データの公開はデータの可視化とユースケースの創出が目的となる。
■東京都デジタルツイン実現プロジェクト公式ページ
https://info.tokyo-digitaltwin.metro.tokyo.lg.jp/
東京都デジタルツイン3Dビューアについて
ブラウザから東京都のデジタルツインを閲覧できるWebアプリ。ベースとなるデジタルツインのデータ上に様々なデータを重ねて閲覧できるようになっており、河川のリアルタイムデータや避難所情報、都バスのリアルタイム位置情報なども確認できる。開発はオープンソースフレームワークのTerriaJSで行われているほか、ソースコードもGitHubで公開されている。
■東京都デジタルツイン3Dビューア
https://3dview.tokyo-digitaltwin.metro.tokyo.lg.jp/
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