Blenderを使ったセルルックCG作品で知られる藤田 将氏によるオンライン講座『感覚で学ぶ!Blender ジオメトリノードの世界』が、8月23日(土)に開催されます。

本講座では、Blenderの機能の一つであるジオメトリノードを初心者にも分かりやすく解説していきます。

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講座内容

このセッションでは、Blenderのジオメトリノードの基礎から応用まで、実演を交えながら解説します。
ジオメトリノードは作業効率の改善や表現力の向上にも役立つ強力なツールですが、通常のモデリングとは違うプロシージャルな概念や、多種多様なノードにより、難しそうというイメージを持たれているかもしれません。
特に、ジオメトリの持つ属性やベクトルの計算などは直感的にはわかりづらいため、ジオメトリノードの難しさの一因となっています。

このセッションでは、そういった属性や数値の計算などを身の回りの題材に置き換え、ジオメトリノードをより感覚的に理解できるような形で解説します。
ポイントやカーブ、データの種類などの基本的な知識から、応用的なジェネレーター作成や実際の活用事例まで、段階的にご紹介します。

カリキュラム

【導入】

●はじめに
・挨拶、自己紹介、作品紹介
・セッションの目的
・blenderバージョン、使用アドオンについて

●ジオメトリノードの概念の説明

・ジオメトリノードとは何か
・マテリアルノードとの違い
・エディターの開き方、基本操作の説明

【初級編】

●ジオメトリノードの基礎1 -ジオメトリの種類-
・ジオメトリとは
・ポイント、エッジ、フェイスといった基本概念
・"プリミティブ"で生成できるジオメトリの説明
・メッシュ、カーブ、インスタンス、ボリュームの説明

●ジオメトリノードの基礎2 -データの種類-
・float、整数、カラー、ベクトル、ブール値、回転の違い
・ソケットの色と形の解説)
・各データの変換について
・各データを用いた実演

●ジオメトリノードの基礎3 -データの処理-
・数式ノード、カラーミックスノード、ブール演算
・これまでの内容をもとに、処理系のノードで値が変化するのをビジュアルで確認

●ジオメトリノードの基礎4 -ジオメトリの処理-
・プレビューノードの説明
・"トランスフォーム"の説明
・"ジオメトリを結合"の説明
・"面にポイント配置"の説明
・"ポイントにインスタンス生成"の説明

●ジオメトリノードを活用する
・ジオメトリをツールとして使う方法
・オブジェクトやインスタンスを入力にする
・オブジェクト表面に任意のオブジェクトを生成するジオメトリノードを作成

●その他のよく使うノードの紹介
・"サブディビジョンサーフェス"と"メッシュ細分化"の説明
・"押し出し"と"マテリアル設定"の説明
・"カーブをメッシュに変換"と"メッシュをカーブに変換"の説明
・"カーブトリム"と"カーブ角丸"の説明

【中級編】

●ジオメトリノード中級編1 -属性の説明-
・"読込"、"書込"で参照できる属性の説明
・属性のプレビュー方法について
・ジオメトリの持つ情報について
・インデックスの説明

●ジオメトリノード中級編2 -属性の使用方法-
・比較ノードの説明
・属性を活用した処理

●属性を活用する
・"ノーマル"の説明
・雪を積もらせるジオメトリノードの作成

●属性キャプチャの紹介
・属性キャプチャの挙動
・属性キャプチャを使わないといけない場面の紹介

【応用編】

●高度なジオメトリノード作成のデモンストレーション
・スカルプトモードとジオメトリノードで岩山を作る
・頂点カラーによるジオメトリノードへの入力
・マテリアルノードとの連携
・ポイント数の制御

【実例紹介】

●制作の現場での使い方と応用事例
・自主制作アニメーション内での活用
・線路ジェネレーター、レンガ構造物ジェネレーターの説明
・リピートゾーン、シミュレーションなどについて

【まとめ】

・ジオメトリノードの活用全般について
・ジオメトリノードの今後について
・おわりの挨拶

藤田 将氏

3DCGアーティスト


1999年10月8日千葉県生まれ、東京電機大学卒。フリーランスの3DCGアーティストとして、最近はアニメ背景にも使えるセルルックCGの研究や、MVの背景モデル制作などで活躍している。現在、全てを一人で担当する全編18分の自主制作アニメーションを制作中。今後挑戦したいことはアニメの監督、脚本。

開催概要

開催日時

2025年8月23日(土)11:00 ~ 17:30

講義時間

390分 (1時間程度の休憩有)

アーカイブ配信

あり

価格

9,000円(税抜)

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