東京地下鉄株式会社株式会社ホロラボと協業して、NFT化した鉄道車両の3Dモデリングデータを、1月26日からAdam byGMOにおいて数量限定で販売中だ。

これは東京地下鉄が手がけるNFTプロジェクト<CRYPTO METRO>のアイテムのひとつ。今回、2022年4月に引退した有楽町線・副都心線7000系車両を3DCGモデル化し、東京メトロバージョンは2,700円で限定1,000個、希少価値の高い営団地下鉄バージョンはオークション形式で限定1個を販売している。NFT保有者は限定コンテンツやフルデータの閲覧もでき、NFT自体をAdam byGMO内で売買し合うことも可能だ。

鉄道業界初、車両の3DモデリングデータをNFTで販売!

▲鉄道車両を忠実に再現した3DモデリングデータをNFTとして、Adam byGMO (https://adam.jp/) にて2023年1月31日(火)14時から数量限定で販売

なお、営団地下鉄バージョンの執筆現在(2月9日)のオークションの履歴は、2月7日に150,000円で落札されたのち、500,000円で再出品されている状態である。

3DCGデータの制作には、ホロラボが持つフォトグラメトリレーザースキャン技術がふんだんに活用され、精緻なモデルに仕上がっている。また、テクスチャには実物の写真を使用しているため、屋根の上や底面など、あらゆるアングルから本物の車両の質感を鑑賞できる。また、VRなどで車両内の運転室内に入り、バーチャル乗車体験も行えるという。鉄道ファンの期待に応えるコンテンツに仕上がっていると言えるだろう。

フォトグラメトリとは?

多数のアングルから大量に写真撮影を行い、「RealityCapture」などのフォトグラメトリ生成ツールに読み込ませて写真を合成し3Dモデルを生成する手法。実物をレーザーで3Dスキャンする方法と併せて用いられ、実際に存在する物体を精緻な3DCGモデル化する手法として広まっている。

ホロラボについて

https://hololab.co.jp/

2017年創業のAR/MRに特化したテックカンパニー。Microsoft HoloLens活用の先駆けとしても知られている。製造業・建築業向けには、設計データを自動でAR/MRに変換する「mixpace(ミクスペース)」というソリューションをSB C&S株式会社と共同開発している。

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