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京楽ピクチャーズ.株式会社は大手遊技機メーカーである京楽産業.グループに所属する映像制作会社で、CG・映像業界を目指す若い力を応援するための施策を積極的に展開している。同社の代表取締役社長である小川博史氏に、そのねらいを伺った。

若手クリエイターの積極的な
支援に挑戦しています

京楽ピクチャーズ.は 2008 年の設立以来、ぱちんこ・パチスロ遊技機向け映像の企画と開発を中心に業務を展開してきた。そんな同社の舵とりを担う小川氏は、今後の展望を次のように語った。「遊技機だけでなく、映画やアニメなど、あらゆる映像エンタテインメントの世界に活動の場を広げていきたいと考えています。オリジナルコンテンツの企画や制作はもちろん、CG・映像業界の盛り上げに貢献できるような活動にも挑戦します。とりわけ、若い力を応援する施策には力を入れたいです」。残念ながら、今の日本では CG・映像業界を支えるアーティストたちへの支援が十分ではない。だからこそ、未来を担う若い力が腕を磨くための手助けをしたいのだという。「業界全体からみれば、我々1社の挑戦はほんの小さな試みにすぎません。それでも周囲の方々に何らかの刺激や影響をもたらすことができれば、業界の成長や活性化につながると信じています」。挑戦を通して、小川氏自身や社員も見聞を広げ、一緒に成長していくことを願っているのだと思いを語ってくれた。

業界活性化を願って
種を蒔いていきます

2012 年頃から、小川氏は CG・映像業界の活性化を目指し、様々な活動に取り組んでいる。下記で紹介している4つの活動は、その内の代表的なものだ。映画祭、VFX 業界、教育機関など、アプローチの対象は多岐にわたる。
協賛する「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」では、ショートフィルムショウケース部門のサプライズ賞設立や、VFX-JAPAN のイベント企画に協力しているそうだ。「国内外のアーティストとその卵たちに、作品発表や表彰の場を提供していきます。受賞の実績を名刺代わりに、ぜひ新たなチャンスをつかんでほしい。サプライズ賞では 50 万円の賞金もご用意したので、さらなる意欲作の創造に充ててもらいたいですね(笑)。こうした活動を通して得られる新たな出会いが、当社の財産になってくれることを期待しています」と小川氏は語る。さらに、海外から日本の教育機関へ学びに来ている留学生への奨学金支給も開始した。慣れない環境の中で頑張っている留学生たちは、近い将来日本と海外の CG・映像業界の橋渡しを担う人材になる可能性がある。彼らを支援することは、業界活性化への種蒔きにつながると小川氏は考えているそうだ。
同社の挑戦が契機となって、若い力の未来に期待し、その背中を後押しする動きが今後も広がっていくことを期待したい。

活動 01
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭への協賛

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2012 の様子

2013 年で 23 回目を迎えるゆうばり国際ファンタスティック映画祭には、毎年国内外の多くの映画関係者が参加している。同社は 2012 年度からショートフィルムショウケース部門を支援しており、2013 年度には CG・アニメ・実写の各ジャンルでサプライズ賞を設けた。同部門は 40 分未満の映像作品が対象で、一般的な映画のイメージに囚われない、多様な作品を受け付けている。例えばストーリー性のないアート作品も評価の対象だ。「この部門は若手の登竜門という側面もあります。多くの方々に応募していただきたいです」と小川氏は語る。CG・映像制作を志すみなさんは、ぜひ 2014 年度の募集開始を視野に入れ、作品を準備してほしい。

●Infomation
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2013」
日程:2013 年2月 21 日(木)~2月 25 日(月)
会場:アディーレ会館ゆうばり(旧夕張市民会館)、ホテルマウントレースイ、ゆうばりホテルシューパロ、夕張市内会場
URL:http://yubarifanta.com

●Comment
「本映画祭は、常に新しいメディア、映像技術に着目しており、海外からも注目を集めています。我々の挑戦にとって、様々な企業とのコラボレーションは欠かせません。京楽ピクチャーズ.の支援の下、実写だけでなく、CG やアニメのクリエイターに向けた作品発表の場を提供できました」。
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 事務局長 外川康弘氏

ノミネート作品

ショートフィルムショウケース部門の 2012 年度ノミネート作品

活動 02
一般社団法人 VFX-JAPAN の理事就任

VFXJAPAN

CGWORLDクリエイティブカンファレンス2011にて開催されたVFX-JAPANキックオフミーティングの様子

VFX-JAPAN は日本の CG・VFX 業界の興隆を支援するために設立された団体で「業界産業基盤の強化」、「技術の向上」、「人材育成」、「国際化」などを具体的目標として掲げている。この姿勢と「あらゆる映像エンタテインメントにチャレンジ!!」を標榜する同社の姿勢は合致しているため、小川氏に理事就任を依頼したと、VFX-JAPAN 代表理事の秋山貴彦氏は語る。
VFX-JAPAN は、上で紹介したゆうばり国際ファンタスティック映画祭の会期中に複数のイベントを企画している。例えば VFXJAPAN アワード 2013 では、2011 年冬~ 2012 年秋に制作、公開された劇場公開映画・アニメ・テレビ番組などの映像作品からノミネート作を選出し、優秀作品を表彰する。「こういった活動を通して、日本の優れた VFX 映像作品が評価され、注目される機会をつくっていきたいと考えています」と小川氏は語る。

●Comment
「小川理事には就任直後から事業の実現化に尽力いただき、その迅速でパワフルな支援に感謝しております。今後も関係者一丸となって、世界に誇れる日本独自の映像エンタテインメントの開拓に寄与していきます」
一般社団法人VFX-JAPAN 代表理事 秋山貴彦氏

VFX-JAPAN ロゴ 秋山貴彦さん

(画像左)VFX-JAPAN ロゴ、(画像右)秋山貴彦氏 VFX-JAPAN/代表理事
http://vfx-japan.com

活動 03
海外からの留学生への奨学金支給

海外から日本の大学や専門学校へ CG・映像制作を学びに来ている留学生に対して、奨学金を支給する活動も開始した。小川氏は、この活動の主旨を次のように語ってくれた。「現在は6名の留学生を支援しています。いくつかの教育機関の先生方に候補者を推薦していただき、作品内容や、将来の展望を伺って対象者を決めました。優秀な学生には、学費と生活費の工面や、日本の生活と就業環境への順応で頭を悩ませてほしくない。できるだけ多くの時間を、高度な制作技術や開発技術の習得のために使ってほしいですからね」。多様なバックグラウンドをもった留学生の存在が日本の CG 業界の刺激になればと、小川氏は期待している。

●Comment
「本制度の参加者は、全力で学業に取り組めるのに加え、実制作の現場の中で制作技術を高め、日本企業の就業環境に適応する機会も得られます。実際に参加した学生は大きく成長し、業界での就職を実現しました」
東京工科大学 准教授 三上浩司氏

東京工科大学 三上浩司さん

(画像左)奨学生の一部が通う東京工科大学は、海外から芸術系や理工系の優秀な学生を受け入れ、育成するカリキュラムを実施している。その中には、日本の企業に就職している卒業生もいるそうだ(画像右)同大学 准教授 三上浩司氏

活動 04
社内勉強会の開催

社員の成長を後押しするうえでも、新しい刺激を提供することが大切だと小川氏は語る。そこで同社が積極的に推進しているのが、クロッキーや絵コンテなどの社内勉強会の開催だ。例えばクロッキー勉強会の場合には、美術大学から講師を招き、本格的な指導が行われている。新しい価値観や技術、知識を学べる勉強会は、日々の仕事のやり方を見直すきっかけになると同時に、普段は別の仕事をしている参加者が同じ体験を共有できる場にもなっているそうだ。
この勉強会は、上で紹介した留学生にも開放されている。留学生の強いハングリー精神に触れることは、社員の良い刺激になっているという。垣根を越えて多様な価値観が混ざり合い、化学反応が生まれ、全員が成長することを期待していると、小川氏は語る。

●Comment
「新しい価値観を吸収することで、硬くなった頭が柔らかくなっていくのを感じます。固定観念から解き放たれ、新鮮な気持ちで仕事に取り組めるので、新しいイメージやアイデアが浮かぶようになりましたね」
社内勉強会の参加者

クロッキー勉強会 Maya 勉強会

(画像左)クロッキー勉強会の様子。鏡を見ながら短時間で自分の顔の特徴をとらえ、魅力的な無駄のない線で表現する術を学んでいる(画像右)留学生に開放されている Maya 勉強会の様子。専任の講師やカリキュラム、機材が用意されている

TEXT_尾形美幸