コンピュータ・グラフィックスとインタラクティブ技術の研究発表・展示を行う国際会議「SIGGRAPH ASIA(シーグラフ アジア)」が、今年12月、再び日本で開催される。東京での開催は2018年に続き2回目となる(日本開催は4回目)。
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■開催概要

昨今熱い注目を浴びるVR/AR技術の産業分野への応用は、自動車業界をはじめ、医療業界、土木・建設業界、国土強靭化(防災・減災)、そして生産工場を有する製造業に至るまで、それぞれの業界が抱える様々な課題を克服するために今後一層重要なテーマであり、DX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進が急務と言われている。近年では、産学連携や複数主体による研究開発など、業界の垣根を超えたコラボレーションとそれによる競争力強化が進みつつある。背景には、世界最高水準とされる企業の個別技術を、長期にわたる画期的な社会的イノベーションに結びつけていくには、もはや「新しい」だけでは付加価値を生み出さなくなってきている現実がある。

企業や大学などの研究機関による基礎研究と技術の応用は、産業界の垣根を越えた有機的な人的交流によってはじめて磨きがかかり、付加価値の高い商品化へとつながる可能性が広がる。また、実用化されている既存の技術であっても、多角的なアプローチと考察により、異なる産業分野への応用や進化が期待できる。「シーグラフ アジア」はまさにそのためのコミュニケーション・プラットフォームだ。

アカデミア、エンターテイメント、ビジネスなど、異業界の識者が一堂に会し、異なる視点から柔軟なアイデアを共有すること。学生から各分野の第一人者まで、世代を越えた交流を図り高い視座を養うこと。さらには世界60カ国から来る参加者の交流により、多様な文化背景や思想に触れること。シーグラフ アジアは、発想の質的転換を可能にする刺激に満ちたコミュニティだ。「シーグラフ アジア2021」東京開催は、COVID-19と言う人類共通の脅威から立ち直る世界に於いて、新しい社会のブレイクスルーを生み出すための基盤として役に立ちたいと考えているという。また、五感を刺激するリアルな技術展示の場を設け、皆がインスピレーションを共有することで今後の産業界の発展に貢献したいという。

同学会・技術展示会では現在、スポンサーシップ、並びに技術展示参加を募集中だ。

「シーグラフアジア2021」開催概要
会期:2021年12月14日~17日(4日間)
会場:東京国際フォーラム(有楽町)
主催:SIGGRAPH ASIA
運営:ケルンメッセ
URL:https://www.koelnmesse.jp/SA2021/
概要:コンピュータ・グラフィックス及びインタラクティブ技術に関する研究成果を情報共有する国際学術会議