The Foundryは、3DCGソフトウェア「MODO」の最新バージョン「MODO 801」の発売開始を発表した。



■ 「MODO 801」国内販売開始について

MODOの最新バージョン「MODO 801」は、建築やプロダクトデザイン、ゲーム用コンテンツ制作、印刷、映像制作といった多岐にわたる分野でMODOを活用しているユーザーからのフィードバックを元に、より使いやすく、より効率性を追求した機能の追加・改善を図ったバージョンとなっている。また、The Foundry製品「NUKE」、「MARI」、「KATANA」といった様々な制作ツールとのファイル互換・ワークフロー強化にも力を入れており、過去のアップグレードの中でも、ユーザーの声が最も開発に反映されたメジャーアップグレード製品となっている。MODO JAPANグループでは、今回、国内初の試みとして、The Foundryからのリリースと同時に国内ユーザーに対しても「MODO 801 英語版」のアップグレードサービスを、お得な「キャンペーン特別価格」として発売開始を決定した。もちろん、国内にて「MODO 801 英語版」のアップグレードサービスを受けたユーザーには、5月中旬リリース予定の「MODO801 日本語プレリリース版」、6月下旬リリース予定の「MODO 801 日本語正式版」を、それぞれの準備が整い次第、無償にて提供していく。また同時に、現在販売中の「MODO 701 日本語版」を2014年3月25日以降に購入したユーザーには、「MODO 801 無償アップグレード キャンペーン」として、ライセンス形態(通常版 / 学生・教員版 / 教育機関版)、および購入形態(新規 / アップグレード)に関わりなく、全ライセンスに対して「MODO 801 無償アップグレード」の権利を提供する。

「MODO 801」の製品価格と販売時期
MODO 801 アップグレード / 英語版 / 通常版 スタンドアローン:キャンーペーン価格 51,840円、通常価格 62,640円
MODO 801 アップグレード / 英語版 / 通常版 フローティング:キャンペーン価格 73,440円、通常価格 84,240円
MODO 801 アップグレード / 学生・教員版:キャンペーン価格 取扱無し、通常価格 21,600円



■ 「MODO 801」における新機能

●ノーダルシェーディング
新たなノーダルシェーディングでは、従来のマテリアルプロセスを大幅に強化し、初心者からベテランにいたるまであらゆるレベルのアーティストが、より複雑なシェーダーやマテリアルを作り出せるようになる。ノードで視覚的に確認できるようになったことで、アーティストは複雑なマテリアルのセットアップをより簡単に理解できるようになり、新たに実装されたシェーダノードや、カラーや値、アルファに対するプロシージャル出力チャンネル等を利用し、各サンプル単位でテクスチャ値やシェーダーを変更することも可能だ。他の3Dパッケージのユーザーにとっては慣れ親しんだ作業環境と感じられることだろう。

●強化されたスナッピング
新たなスナッププリセット、強化されたオプションやインテリジェントなスナップコントローラを組み合わせることで、手の込んだスナップ状態に対応することが可能となる。この強化されたツールセットにより、モデリングプロセスには精度とインテリジェンスがもたらされ、自動的に作業中のコンテキストへと合わせたスナッピングが機能するようになる。

●アニメーションの改良
アニメーションワークフローに追加されたタイムマーカー、オニオンスキンスペースチャート、そしてインビトウィーンツールは、トラディショナルアニメーション(2D)に携わってきたアニメーターをMODOへと招き入れ、より使いやすいツールとなるだろう。アニメーターはモーションキャプチャデータを取り込み、そのままキャラクタにデータを流し込むことも可能であり、リターゲットツールを用いることでアニメーションデータを他のキャラクタへと受け渡すことも簡単にできるようになった。

●リグとデフォーマ
ラップデフォーマ、ラティスデフォーマ、ベジェデフォーマは、MODOの順序規則に基づいたデフォーマツール群をさらにパワフルな機能へと強化する。ラップデフォーマはMODOのリギングツールセットを強化することで、キャラクタメッシュなどの高解像度モデルによるアニメーションを可能にする。また、ベジェデフォーマは曲線に基づいた複雑な変形を、驚くほど柔軟にコントロールする。

ファイルリファレンス
「MODO 801」におけるファイル参照システムでは、シンプルな動作で、効果的なコラボレーションワークフローやアセットシェアの効率化を実現する。大幅に拡張された参照ワークフローにより、参照シーンアイテムの優先度をコントロールし、分業化された制作環境下における同時進行の複雑なシーン制作作業の管理が可能になり、複数のマスターシーンやセットアップを手動でアップデートする必要がなくなる。

その他、詳しい情報はこちら



■ 関連 URL

・「MODO 801」
 http://luxology.jp/modo/801/index.html
・MODO JAPAN GROUP
 http://www.luxology.jp