大規模な3D都市モデルをプロシージャル技術により効率的に作成することのできる3Dモデリングソフトウェア「Esri CityEngine」の最新バージョン「Esri CityEngine 2014.0」がリリースされた。
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■ 「Esri CityEngine 2014.0」について
「Esri CityEngine」の最新バージョン「Esri CityEngine 2014.0」がリリースされた。本バージョンでは、不具合修正と機能改善に加え、前バージョン 2013.1の植物ライブラリの概念を発展させた建物、ファサード、屋根、道路のビルトインライブラリの搭載や、ユーザーからの要望の強かったドーナツポリゴンサポートや道路の改善が行われている。また、CityEngine SDKのExamplesとしてMayaやUnity用のプラグインが新たにGitHubに公開され、これらの3DCGソフトウェアのユーザーにも「CityEngine」の特徴であるプロシージャルモデリングをより利用しやすくなっている(SDK Examples はサポート対象外)。
●ビルトインEsriルールライブラリ
「Esri CityEngine 2013」では、"Esri Vegetation Library with LumenRT Plants"として植物ライブラリをリリースし、75 点もの利用頻度が高く実用的な草花や樹木の写実的、コンパクト、解析的なモデルをサポートしたが、このライブラリの概念を発展させ、建物、ファサード、屋根、道路のルールをビルトインルールとして搭載。これらのEsri作成のルールを自分のCityEngineプロジェクトにインポートまたはコピーし、必要に応じて変更して利用することができる。
●ドーナツポリゴン サポートの改善
offset、roofGable、roofHip、roofShedの4つのCGAオペレーションで穴の開いたポリゴン(ドーナツポリゴン)がサポートされた。今後、他のオペレーションでもサポートされる予定。
●CityEngine SDKに基づくUnity Exampleプラグイン
「Esri CityEngine 2014」リリースと同時に、CityEngine SDKをUnityゲームエンジンに組み込み、Unityの中でネイティブにジオメトリ生成を行うプラグインの開発例となるUnity Exampleプラグインを公開した。
●「Esri CityEngine」とは?
「Esri CityEngine」は大規模な3D都市モデルをプロシージャル技術により効率的に作成することのできる3Dモデリングソフトウェア。既存のGISデータや3DCGモデルを基に、ルールにより街並みの3Dモデルを構築する。作成したモデルはArcGIS 3D Analystに持ち込んで3D解析や景観シミュレーションを行なったり、3DCGソフトウェアに持ち込んで映像やゲーム、バーチャルリアリティの作成をすることができる。
■ 関連 URL
・「Esri CityEngine」
http://www.esrij.com/products/solution/esri-cityengine
・ESRIジャパン株式会社
http://www.esrij.com