植物を瓶詰にした植物標本のハーバリウム。最近はよくショップなどに飾ってありますね。今回はそのハーバリウムをアレンジして作成してみました。

※本記事は月刊「CGWORLD + digital video」vol. 238(2018年6月号)からの転載記事になります

TEXT_KAI(GARYU)
EDIT_海老原朱里 / Akari Ebihara(CGWORLD)、山田桃子 / Momoko Yamada

STEP1:連載で恒例の"花"作品


▲この連載では1年に1回は花をモチーフにした作品をつくっている気がしますが、実際のところ、3DCGで花をつくる仕事は多いです。特にCM、広告などでモチーフに使われているので、目にすることも多いかと思います。たいていの場合、その花を使用したいときはその花のシーズンではないので、3DCGの出番ということになるのです。

STEP2:モデル画像



▲モデル画像です。瓶の中の密度感が出るように注意し、重ねるオブジェクトは全て今回のために作成したものを使用しました。

STEP3:モデリング


▲まずは花びらからつくります。ベースとなる花びらをスプラインとサーフェスで作成。


▲その後、ベースの花びらから大きさの異なるバリエーションを作成します。


▲パーティクルに適用し、インスタンスオブジェクトとして使用。


▲パーティクルを再生すると、どんどん花びらが増えていきます。


▲1周分くらい増やしたら、だいたい良いでしょうか。

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STEP4:シーンの作成

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STEP4:シーンの作成

▲作成したパーティクルをメッシュに変換。それにクロスシミュレーションを使用します。

▲シミュレーションは重いので、ポイントキャッシュでアニメーションを外部から読み込むようにしました。

▲入れもの用の瓶も作成。Cloneで増やします。

▲中の花は瓶の外に出ないよう、丁寧に並べていきます。


▲雰囲気を出すため、パーティクルを使用して水泡も作りました。

STEP5:合成作業

▲レンダリングした画像をAfter Effectsに読み込みました。色はまだ付いていません。

▲あらかじめレンダーエレメントで花のマスクを出力してあります。

▲そのRGBのマスクを利用して、瓶ごとに花の色を付けていきます。

▲4つの瓶の花にそれぞれ別の色を付けました。

▲最後に反射素材を追加。

▲最終的にトーンカーブで少しもち上げて完成です。

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Extension Column 04

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Extension Column 04

3ds Maxは老舗の3DCGツールのひとつとして、その歴史上、様々な本体以外の機能拡張が施されてきました。かゆいところに手が届くフリーのものから、VFX制作におけるメインツールとなるような商用のものまで、様々な分野の機能拡張が存在します。このようなプラグイン文化と呼ばれる構成はほかの3DCGソフトにはない3ds Max独自の特徴と言ってもいいでしょう。

1.テクスチャ関連のプラグイン

3ds Maxには標準で様々なテクスチャ機能が付いていますが、今回はさらに便利なテクスチャに関わるプラグインをご紹介します。

ColorCorrect

▲テクスチャカラコレプラグイン。標準のカラー補正と似ていますが、さらに詳細にカラーをコントロールできます。
cuneytozdas.com/3ds-max-plugins/

Color Edge

▲オブジェクト同士の境界をぼかしてくれるプラグイン。道ばたなどエッジ部分に使用すると効果的です。
www.itoosoft.com/freeplugins.php

GrowFX MultiMap

▲グラデーションを基にテクスチャをブレンドすることができます。
exlevel.com/download

2.プラグインのパック「BlurBeta」

「BlurBeta」は様々なフリープラグインがまとまってダウンロードできるお特なパックです。便利なプラグインがたくさんありますが、その中から特にオススメの3つを紹介します。

Electric

▲放電したような電気系のノイズを作成するテクスチャプラグイン。
www.maxplugins.de

Graph

▲テクスチャにラインを描くプラグイン。ラインが伸びていくアニメーションも付けられます。
www.maxplugins.de

WaterWash

▲さざ波が立ったような模様を作成できるテクスチャプラグインです。
www.maxplugins.de

[Information]

  • 株式会社画龍 早野海兵 監修
    3DCGベーシック講座[3ds Max]

    3ds Maxを本当にゼロからスタートする方のために作成したオンライン講座。本講座は画づくりと技術アップの両面を重視しています。また、3ds Maxの様々な実践的な機能を動画で収録しているため、後々機能のリファレンスとしても使用可能です。
    online.dhw.co.jp/course/3dcg

[プロフィール]
KAI
株式会社画龍 アートディレクター
www.ga-ryu.co.jp
www.kaihei.net
Twitter:@Kai_ryu_Kai