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Vol.07 Lion phantom beast[獅子 幻獣]~Concept Model

Vol.07 Lion phantom beast[獅子 幻獣]~Concept Model

ZBrushマスターとして独特の存在感を放つVillard・岡田恵太が、ZBrushを用いた勢いのある造形テクニックを毎月紹介していく本連載。今回はデザイン画を準備せず、短時間のスピードスカルプトで物憂げな獅子を制作します。

TEXT_岡田恵太 / Keita Okada(Villard Inc.
EDIT_小村仁美 / Hitomi Komura(CGWORLD)



スピードスカルプトで一気に仕上げる

今回のモチーフに選んだ動物は「獅子」です。今回はスピードスカルプトで1時間半ほどで造形しました。いつもは大体怒っているような表情のライオンを制作することが多いのですが、今回は少し悲しげな表情を採り入れてみました。「戦いの日々に疲れた王様」といったところです。

主要な制作アプリケーション
・ZBrush 2018
・Adobe Photoshop CC 2018
・KeyShot 7

STEP 01:ざっくりと顔の形状を取る

今回はデザイン画を用意せず、スカルプトから入っていきます。デザイン画を基に制作する方が早い場合もありますが、想像しながらスカルプトを進めていく方が、完成形をイメージしやすく楽なときもあります。


  • 【1】Sphereを置きます

  • 【2】ClayBuildupブラシで大まかに顔の形を取っていきます


  • 【3】全体的にスカルプトしていきます

  • 【4】口元の形も大きく取っていきます


  • 【5】斜めの視点から形状を確認します

  • 【6】特徴的な幅の広い鼻骨もしっかり表現していきます

STEP 02:体を作成する

いつものようにInsert MeshでSphereを埋め込み、体を作成していきます。SnakeHookブラシでSphereを伸ばしながら形状を整え、この段階でポーズも付けつつスカルプトしていきます。今回は最終的な完成形の想像ができているため、最後までシンメトリで進める必要はありません。


  • 【1】ラフに形状を作ります。今回は水に浸かっている様子をつくるため、体は前半分のみで、前脚は先まで作り込みません

  • 【2】サイドからボリュームを確認


  • 【3】DynaMeshで顔を一体化させて、繋ぎ目を調整します

  • 【4】骨や筋肉を意識しながらスカルプトします


  • 【5】正面からも確認します

STEP 03:耳と角を作成する

体ができてきたら、耳、角を追加します。どちらもInsertMeshでSphereを埋め込み作成しています。


  • 【1】耳の位置に埋め込んだSphereを変形させ、耳の形に整えます

  • 【2】斜めから整えながら確認します


  • 【3】両耳の内側あたりに角用のSphereを埋め込みます

  • 【4】SnakeHookブラシでSphereを引っ張ります


  • 【5】形状を調整します

  • 【6】スカルプトしながら形状を探っていきます


  • 【7】サイドから確認

  • 【8】形を大きく変えます

STEP 04:目や髭を追加する

目や髭を追加して、顔周りの形状を整えます。その後、たてがみを追加して全体のバランスを確認していきます。


  • 【1】目を追加します

  • 【2】顔のスカルプトを進めます


  • 【3】Extractで髭を押し出します

  • 【4】SnakeHookブラシで押し出した髭を伸ばします


  • 【5】たてがみを追加します

  • 【6】全体に伸ばします


  • 【7】ボリュームを出しながらスカルプトします

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STEP 05:水面を追加し、全体的にブラッシュアップする

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