>   >  Villard スカルプティング・ラウンジ:Vol.07 Lion phantom beast[獅子 幻獣]~Concept Model
Vol.07 Lion phantom beast[獅子 幻獣]~Concept Model

Vol.07 Lion phantom beast[獅子 幻獣]~Concept Model

STEP 05:水面を追加し、全体的にブラッシュアップする

水のベースを配置して、Standardブラシで水の動きをつくります。そこからClayBuildupブラシなどを使用してスカルプトを進めていきます。あっさりでいいのであまり深く彫りすぎないように注意してください。


  • 【1】水面を配置し、腕との接地面の形状をスカルプトします

  • 【2】獅子が水に入ったときの波紋を全体的にスカルプトします


  • 【3】獅子のたてがみをスカルプトします

  • 【4】細かなニュアンスを加えていきます


  • 【5】強めの彫りを入れていきます

  • 【6】たてがみを非表示にし、体にも細かく調整を入れていきます

STEP 06:草を作成し、全体的に最終スカルプトをする

背景の草原を作成し、全体的な仕上げを行なっていきます。細長いベースを配置し、アルファ画像を使用してランダムに凹凸をつけます。Mask By Cavityで凹凸のマスク情報を取り、Moveで引っ張りながら草の形状を作ります。


  • 【1】ベースにランダムに付けた凹凸に対して、Mask By Cavityでマスクします

  • 【2】Moveでマスクした凹凸を引っ張ります


【3】SnakeHookブラシで調整します


  • 【4】獅子の頭部に細かくニュアンスを加えていきます

  • 【5】角の形状を詰めます


  • 【6】表情を調整します

  • 【7】細かな彫りをさらに入れます


  • 【8】スカルプト終了です

STEP 07:KeyShotでのレンダリング&Photoshopでの最終調整

モデルのスカルプトが完了したら、KeyShotでレンダリングします。今回は水があるため、水が綺麗になるように意識してレンダリングします。レンダリングモードはインテリアで、3種類質感の違うベースを用意します。


ベース1


ベース2


ベース3


クラウン

完成


今回は趣向を変えて、荒々しいライオンではなく静かなライオンを制作しました。こうして短時間で作品をつくってみることは、完成形をイメージすることの練習にもなります。次回は少しテイストを変えた作品をつくってみようかと思っています。

Profile.

  • 岡田恵太/Keita Okada(Villard Inc.)
    デジタルスカルプター、3Dコンセプトアーティスト。1991年7月生まれ、広島県出身。2012年大阪の専門学校を卒業後、大阪のゲーム会社に就職。2013年に退職し上京した後、1年ほど建設現場の作業員(荷揚げ屋)などをしながらZBrushを独学で習得し東京のゲーム会社へ就職。2015年からフリーランスとなり、PS4用ゲームのDLC『Bloodborne The Old Hunters』をはじめ主にクリーチャーなどのコンセプトモデルを手がける。2017年3月、新会社「Villard」を設立
    www.artstation.com/artist/yuzuki
    www.villard.co.jp




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