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Vol.9 Ogre phantom beast[鬼 幻獣]~Concept Model

Vol.9 Ogre phantom beast[鬼 幻獣]~Concept Model

ZBrushマスターとして独特の存在感を放つVillard・岡田恵太が、ZBrushを用いた勢いのある造形テクニックを毎月紹介していく本連載。今回は必要な部分のみをつくり込むスピーディな手法で神話などに登場する「オーガ」のようなクリーチャーを制作します。

TEXT_岡田恵太 / Keita Okada(Villard Inc.
EDIT_小村仁美 / Hitomi Komura(CGWORLD)



必要なディテールやシルエットに限定してスピーディに制作する

今回のモチーフは「鬼」です。鬼といっても、日本の昔話に登場する鬼よりは北欧神話のオーガにイメージを寄せています。筆者の作品は手で粘土を捏ね上げたようなスタイルが特徴かと思っていますが、今回の作品も、そのスタイルを活かしてスケール感が出るように意識して制作しました。

主要な制作アプリケーション
・ZBrush 2018
・Adobe Photoshop CC 2018
・KeyShot 8
・Procreate 4.0.10

STEP 01:デザイン画の準備

まずiPadでざっくりとラフ画を描きます。スカルプトしながらデザインを詰めていくため、ここでは何か人型の大きな生き物といった感じがわかる程度でざっくり描きます。


STEP 02:上半身のラフモデルを作成する

いつものようにSphereから頭部、胴体、脚と全体を造形します。ClayBuildupブラシとSnakeHookブラシを使い、シルエット画に合わせて形づくっていきます。ボリュームを意識して、大きさやゴツゴツした感じといったポイントが表現できているかを気にしながら、ディテールに走らないように制作を進めます。


  • 【1】Sphereから顔の形を大まかにつくります

  • 【2】目の周辺を彫ります


  • 【3】顔の凹凸を作っていきます

  • 【4】少し顔のディテールを彫ります


  • 【5】SnakeHookブラシで首を作成します

  • 【6】肩を引っ張り出していきます


  • 【7】引き出した肩をさらに伸ばして腕を作成します

  • 【8】逆三角形になるように調整します


  • 【9】マッチョに見えるようボリュームを整えます

  • 【10】猫背気味にすることで、よりマッチョに見えるようにします


  • 【11】ざっくりと可動域を彫ります

  • 【11】正面からも確認します

STEP 03:下半身のラフモデルを作成する

今回は上半身がメインとなるので、下半身は雰囲気を損なわない程度にざっくりと作成していきます。


  • 【1】Sphereを伸ばして脚を作成します

  • 【2】横からもプロポーションを確認します


  • 【3】脚の先を作成します

  • 【4】後ろからもプロポーションを確認します


  • 【5】上面からも確認します

  • 【6】脚にも可動域をざっくり彫ります

次ページ:
STEP 04:全体のバランスを調整

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