>   >  Villard スカルプティング・ラウンジ:Vol.9 Ogre phantom beast[鬼 幻獣]~Concept Model
Vol.9 Ogre phantom beast[鬼 幻獣]~Concept Model

Vol.9 Ogre phantom beast[鬼 幻獣]~Concept Model

STEP 06:肌の細かい棘をVector Displacementで追加する

Vector Displacementでディテールを作成します。あまり細かくディテールを付けすぎるとスケール感を損なうため、やり過ぎないように注意しましょう。


  • 【1】アルファを適用してそこからスカルプトを進めます

  • 【2】SnakeHookブラシで棘を作成します


  • 【3】形状をシャープに整えます

  • 【4】もう一度アルファを最後に重ねます


  • 【5】Vector Displacement Mesh Brushesを作成し、各所にディテールを追加していきます

  • 【6】脚にも追加します


  • 【7】手にも追加して荒々しさを出します

STEP 07:Trasnpose Masterでポーズ作成

オーガのスカルプトが概ね終わったら、Transpose Masterを使ってポーズを付けます。


  • 【1】Transpose Masterでポーズを付けるために全てローモデルにします

  • 【2】上半身のポーズを付けます


  • 【3】腕のポーズを付けます

  • 【4】全体のポーズができました


  • 【5】ざっくり地面を作ります

  • 【6】これで、スカルプトは完成です

完成

いつものようにモデルのスカルプトが完了したら、KeyShotでレンダリングをして完成です。






今回は重量感のある力強いクリーチャーが制作できたと思います。引き続き、要点を意識した効率の良い作品づくりを続けていきましょう。

Profile.

  • 岡田恵太/Keita Okada(Villard Inc.)
    デジタルスカルプター、3Dコンセプトアーティスト。1991年7月生まれ、広島県出身。2012年大阪の専門学校を卒業後、大阪のゲーム会社に就職。2013年に退職し上京した後、1年ほど建設現場の作業員(荷揚げ屋)などをしながらZBrushを独学で習得し東京のゲーム会社へ就職。2015年からフリーランスとなり、PS4用ゲームのDLC『Bloodborne The Old Hunters』をはじめ主にクリーチャーなどのコンセプトモデルを手がける。2017年3月、新会社「Villard」を設立
    www.artstation.com/artist/yuzuki
    www.villard.co.jp




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