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Vol.8:Griffin phantom beast[鷲獅子 幻獣]~Concept Model

Vol.8:Griffin phantom beast[鷲獅子 幻獣]~Concept Model

ZBrushマスターとして独特の存在感を放つVillard・岡田恵太が、ZBrushを用いた勢いのある造形テクニックを毎月紹介していく本連載。今回は黒く塗りつぶしたシルエット画から、雰囲気のある幻想生物を造形します。

TEXT_岡田恵太 / Keita Okada(Villard Inc.
EDIT_小村仁美 / Hitomi Komura(CGWORLD)



シルエットを重視して造形する

今回のモチーフは幻獣グリフォンです。グリフォンは鷲の上半身と翼、ライオンの下半身をもつ伝説上の生物で、日本語では「鷲獅子(じゅじし)」と呼ばれることもあります。ディテールはあまりつくり込まず、コンセプトモデルらしく、シルエットや雰囲気重視で制作していきます。ただ、雰囲気重視と言えども、骨格など造形の上で意識すべきポイントは押さえながら進めましょう。

主要な制作アプリケーション
・ZBrush 2018
・Adobe Photoshop CC 2018
・KeyShot 8
・Procreate 4.0.10

STEP 01:デザイン画の準備

今回は、内部を黒で塗りつぶしたシルエット画でデザインを準備しました。シルエットからディテールをつくり込んでいくのはとても効率の良い方法です。少し愛着のある雰囲気にしたかったので、これまでのように荒々しさ、格好良さを表現するより大人しめなデザインにしています。


STEP 02:体全体のラフモデルを作成する

いつものようにSphereから頭部、胴体、脚と全体を造形します。ClayBuildupブラシとSnakeHookブラシを使い、シルエット画に合わせて形づくっていきます。前脚、後脚の関節等、骨格をしっかり意識して進めます。


  • 【1】Sphereから顔の形を大まかにつくります

  • 【2】SnakeHookブラシで口元を引っ張り出します


  • 【3】同様に、角を引っ張り出します

  • 【4】顔の雰囲気が出るようにスカルプトしていきます


  • 【5】頭部が概ね出来上がったら、首を引っ張り出します

  • 【6】前脚と後脚を造形します


  • 【7】大まかな形状がみえてきたら、そこから肉付けをしていきます

  • 【8】尻尾を引っ張り出し、側面以外の視点からもしっかり確認しながら進めます


  • 【9】尻尾の形状を調整します

  • 【10】正面からの肉付きのバランスも確認しておきます


  • 【11】後脚は少し内側に巻き込むように造形します

STEP 03:サブツールでパーツを追加

サブツールで目や毛などのパーツを追加します。いつものようにInsert MeshでSphereを追加して作成していきます。


  • 【1】頭部に目を作成します

  • 【2】前脚、後脚それぞれの関節部分から伸びる毛を作成します


  • 【3】顔をつくり込み、雰囲気を上げていきます

  • 【4】頭部の毛を作成します


  • 【5】全体のバランスを確認します

  • 【6】背中に翼を追加します


  • 【7】SnakeHookブラシで造形を進めます

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STEP 04:全体的にディテールを加える

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