デジタルコンテンツ制作者の就職活動やワークスタイルの実像にせまる本コーナー。今回のテーマは「CGアニメーターの働き方」です!
※本記事は月刊「CGWORLD + digital video」vol. 258(2020年2月号)からの転載となります。
TEXT_カヤヒロヤ
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・Luminous Productions
求職する側
Q1.アニメーター(※ゼネラリスト含む)としてのキャリアは何年目?
キャリア10年以上の方が最多の36.6%(23人)。一方、1年未満と1~3年を足すと、44.4%(28人)なので若手からベテランまで幅広い方々が興味を抱いたテーマと言えます。他の職種でも同様のアンケートを実施予定なのでご期待ください。
Q2.現在の雇用形態は?
最多は正社員の39.7%(25人)、次点はフリーランスの30.2%(19人)と、両極端な結果に。キャリア年数やそれぞれの増減傾向など、機会をみつけてより詳細なアンケートを実施したいです。
Q3.現在の年収は?
最多は200~300万円の34.9%(22人)ですが、回答者の約4割がキャリア3年以内ということが反映されているかもしれません。一方、601万以上は17.5%(11人)。そのうち1,000万以上と回答されたのは3.2%(2人)でした。
Q4.今後、スキルアップしたいものは?
※複数回答可(最大3つまで)
レイアウトや演出力を高めたい方が多いことはアニメーター出身の著名監督が多いことにもつながりそうです。回答者が主に手がけているジャンルはアニメ系が53人で最多、次いでゲーム系が45人、その他(実写VFX、インタラクティブ等)が21人でした。
採用する側
Q1.所属先のアニメーター数は?
アニメ(映像)系かゲーム系かで規模は変わってくると思いますが、このような結果に。なお、全体としての組織規模の回答では10名未満、10~19名、20~49名、50~99名、100名以上で約2割ずつと綺麗に分かれました。
Q2.主に手がけているジャンルは?
※複数回答可(最大3つまで)
ゲーム系とアニメ系が大半(ややゲーム系の方が多め)という結果に。また実写映像系が少ないのは、ゼネラリストが多いことの裏返しかもしれません。
Q3.アニメーターの需要/工数が増えていると思いますか?
7割以上(38社)の企業(※今回の回答者にフリーランス(個人事業主)の方はいらっしゃいませんでした)が、アニメーターの需要/アニメーションの工数が増えていると回答。思わないは2社にとどまりました。
Q4.Q3で「思う」と答えた理由は?
※複数回答可(最大3つまで)
トップ3は、表現の高度化(29社)、2Dから3Dへの移行(22社)、アイドルものなどの多人数キャラクター案件の需要増(21社)でした。4Kなど高解像度・高画質化への対応とトレンドとしての多人数キャラクター案件というのは納得の方も多いのでは?
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・Luminous Productions
次回のテーマは「CG・映像制作の講師業」!
皆さんの感想やご意見・ご要望をぜひお聞かせください。次回はこれまでと趣向を変えて、本業か副業かを問わず、専門学校などでCG・映像制作を指導している方々、指導に興味がある方々と、学校側の本音をリサーチ!
アンケート方法について
※本記事は下記の要領にて実施したアンケートの結果に基づいて構成しています。
調査方法:Webアンケート
調査期間:2019年12月9日(月)~16日(月)
調査対象:CGWORLDメールマガジンの登録者、「CGプロダクション年鑑」掲載企業ほか
有効回答数:〈求職者〉63/〈採用者〉52