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第14回:「After Effectsの設定」

第14回:「After Effectsの設定」

こんにちは、パーチの長尾です。今回は多くの方が利用しているAfter Effectsのカラーマネジメント設定方法について解説していきます。このソフトウェアにはPhotoshop同様、充実したカラマネ機能が備わっています。同じAdobe製品であることから、カラマネに関する基本的な考え方は同じなので、動作も同じです。しかし具体的な設定などは異なりますので、詳しく見ていきましょう。

カラーマネジメントは【すべてのデバイスやソフト間の色を同じにするもの】と覚えている方が多いと思います。もちろんその通りですが、ほかにも便利な機能があります。たとえばAfter EffectsやPhotoshopには、現在の見た目を別のデバイスで表示しても似せることができる【プロファイル変換機能】が搭載されています。これを使えば、オリジナルで制作したデータを複数のデバイス向けに出力することが可能になり、大変便利です。今回はそのあたりのことについても少しお話ししたいと思います。
それでは、After Effectsを正しい色で使うための設定方法を見ていきましょう。

まずは基本的な4つのことを行う

ソフトウェアの設定をして正しく動作させるためには、必ず行わないといけない4つのことがあります。とは言え、それらが全てできていなくても、ソフトの設定は可能です。ただし、その場合は色が正しく見えないこともあります。「それじゃ意味がないのでは?」と思われるかもしれませんが、それでも設定をすることには大事な意味があるんです!
と言うのも、カラマネは【総合的なシステム】なので、すべてを正しく設定すると、正しく動作し始めるのですが、一気にすべてを導入/設定することは難しいと思います。そこで、おすすめなのが【ひとつひとつ確実に設定して、完成に一歩ずつ近づく】ことです。たとえ全てがきちんと動作していなくても、ひとつでも多くのデバイスやソフトが正しく設定されていれば、ワークフローを少し効率化できますし、将来データを再利用するときにも安心できるからです。

●基本的な4つのこと
1.会社もしくはプロジェクトごとの【基準プロファイル】を決める
2.カメラなどの入力デバイスの【基準プロファイル】を決め、設定/運用する
3.3DCGソフトを【基準プロファイルのガンマ値】にあわせて設定する(リニアワークフロー)
4.モニターを会社もしくはプロジェクトごとの【基準プロファイル】にあわせて調整する

詳しくは、第2回第3回第4回を参照してください。

プロジェクト設定

基本的な準備が整ったら、次はAfter Effectsの設定に移りましょう。After Effectsで作業をする際には、まず新規プロジェクトを作ると思いますが、そのはじめの段階で、カラーマネジメントを運用するかどうかを決定する必要があるので要注意です。では、新規で作ったプロジェクトの《プロジェクト設定》を開いてください。すると、図1のような《カラー設定》という設定エリアがあります。その中の《作業スペース》を、会社もしくはプロジェクトで決めた【基準プロファイル】にしてください。

プロジェクト設定

図1「プロジェクト設定」

ここを設定すると、カラープロファイルを指定したと同時に、カラマネのスイッチが入ったことになります(3ds Max、Mayaのように別途スイッチはありません)。

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