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第16回:「ソフトウェアの設定 3ds Max 2015、Maya 2015」

第16回:「ソフトウェアの設定 3ds Max 2015、Maya 2015」

こんにちは、パーチの長尾です。最近、制作業務でよく使うソフトが毎年バージョンアップするようになりました。新しいバージョンに切り替える時には「以前のデータが開くか?」、「同じように動作するか?」、「上位互換/下位互換はあるか?」などなど、気になることが多いと思います。そこで今回は、Autodesk 3ds MaxAutodesk Mayaの最新バージョン2015のカラーマネジメント関連機能について検証します。「何が変わったのか?」、「何が変わらなかったのか?」を確認して、入れ替える時の参考にしてみてください。また、これからカラーマネジメントを導入される方には、設定のポイントを理解いただけたらと思います。
では、3ds Max 2015から見ていきましょう。

3ds Max 2015「ガンマ設定」

3ds Maxのカラーマネジメント設定は、「ガンマ設定」で行います。以前の連載(第5回)では、3ds Max 2013での設定方法を紹介しましたので、3ds Max 2015で変更された点がないかをチェックしていきます。

図1:ガンマ設定 3ds Max 2013

図2:ガンマ設定 3ds Max 2015

3ds Max 2013(図1)と、3ds Max 2015(図2)を比較すると4「ビットマップ ファイル」がなくなっています。この機能「ビットマップ ファイル」は、

・入力ファイルのガンマ:マテリアルのファイル入力
・出力ファイルのガンマ:レンダリング画像の書出

を管理していますが、3ds Max 2015では自動化されたため削除されました。入力ファイルのほとんどはガンマ「2.2」ですし、書出時も逆ガンマ「2.2」で書き出すことがほとんどです。そのため、例外をのぞき入出力ともにガンマ「2.2」で管理されています。例外は、HDRです。これは入出力ともにガンマ「1.0」で管理されます。なぜほとんどのファイルがガンマ「2.2」となるかというと、ビットマップデータを作るデジタルカメラやスキャナが、特殊な機器でない限りガンマ「2.2」だからです。

また、ガンマ設定などが異なる過去に制作したファイルを使用する場合は、ファイルを開く時に過去のファイルの設定か、新しい設定かを選ぶことができます。画像入力の時にもガンマ値を個別に設定できるので、2.2以外の数値で制作された画像を適切に取り込むことが可能です。他の1~3の設定については変更がないので、過去のシーンデータで、「ビットマップ ファイル」の設定を「2.2」以外に設定していない限り、カラー管理面では流用ができます。

3ds Max 2015「カラーセレクター」

3ds Maxの「カラーセレクター」はガンマの影響を正しく受けるため、中間グレーが50%ではなく22%になります。この表示は正しいカラー管理には重要なポイントになります。どうしてもガンマの影響を受けないカラーセレクターを使用したい場合は「基本設定」のなかの「ガンマとLUT」の「カラーセレクターに影響」をオフにして下さい。ただし、この場合はセレクターの見た目と、作業ビューやレンダリング結果が異なってしまうので、注意が必要です。この点については、3ds Max 2015でも動作は同じですので、これまでに作ったシェーダが流用可能です。


図3:ガンマ設定を2.2に設定したときのカラー設定値
左列  :ガンマ設定無し 256数値
中央左列:ガンマ設定無し 浮動小数点
中央右列:ガンマ設定有り 浮動小数点
右列  :ガンマ設定有り 256数値

ところで、mental rayをお使いの方ならRGBカラーの設定が浮動小数点なので問題ありませんが、V-Rayを使っている方は256段階で設定するため、シャドウ部分の階調が失われてしまい(1つ数値が変わると濃度が大きく変化する)困るのではないでしょうか。V-Rayに詳しい知人からその際の解消法を教えていただいたので、以下に紹介したいと思います。


図4:VrayColorによるデュフューズカラーの指定

図4は3ds Maxのマテリアルエディターです。VrayMtlのDiffuseに「VrayColor」を接続します。こうすることで、VrayColorの数値設定を利用することができ、細かな数値設定が可能になるわけです。

3ds Maxの検証は以上です。一部設定できない項目がありましたが、これは動作しなくなったわけでなく自動化されただけなので、機能的な変更はないことがわかりました。

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