今回は、現在YouTubeにて公開されている、スタジオカラーによる『シュガシュガルーン』連載20周年記念短編映像、「SUGAR SUGAR RUNE Les deux sorcières」のメイキングを全3回にわたり紹介する。
※本記事は月刊「CGWORLD + digital video」vol. 330(2026年2月号)に一部、加筆修正を加えた転載となります。
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Information
原作:安野モヨコ/監督・脚本・画コンテ:松井祐亮/プロデューサー:川島正規/アニメーションプロデューサー:藤原滉平/アニメーション制作:スタジオカラー
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ⒸMoyoco Anno / khara
ショコラとバニラがうさぎを追いかける長回しのカット
6分間の映像の中でも、作成方法が他のカットと少々異なっていたのがショコラとバニラがうさぎを追いかける長回しのカットだ。このカットでは、3D背景の中をショコラとバニラが駆け回り、それをカメラで追っていくというショットになるため、カメラの動きやタイミングなどを、まずプリビズを作成して決め込んだという。
プリビズと絵コンテ
森江氏によるレイアウトからアニメーション付け
プリビズの完成後、そのプリビズを基に森江氏が松井監督と詰めながらレイアウトを作成していく。
ショコラとバニラのキャラクター性を活かしたアニメーション
最終的に作成されたアニメーションからの抜粋。ショコラとバニラでは走り方や手の振り方も異なる動きが付けられている。表面的には明るい性格のショコラと少し大人しい性格のバニラだが、内面的にはまた少しちがう感情をもっている2人。それぞれのキャラクター性をアニメーションから想像できるようなモーションに仕上げられている。
炎に包まれたうさぎと広大なシトロン城が映えるコンポジット
2人がうさぎを追うシーンのレンダーパスの例だ。これらの素材を使ってMORIE Inc.で仮コンポが作成され、その後、カラーの撮影班でさらにブラッシュアップされる。カット数も非常に多く、合成素材も多いため追い込み時期は全員でコンポジット作業を行なっていたという。カラーでコンポジットされた素材は、さらにカラーグレーディングが施され、最終的な映像として完成となる。
CGWORLD 2026年2月号 vol.330
特集:映像制作ニュースタンダード
判型:A4ワイド
総ページ数:112
発売日:2026年1月9日
価格:1,540 円(税込)
TEXT_大河原浩一(ビットプランクス)/ Hirokazu Okawara
PHOTO_弘田 充 / Mitsuru Hirota
EDIT_海老原朱里 / Akari Ebihara(CGWORLD)、山田桃子 / Momoko Yamada